HOME PROMOTION 超人気YouTuber(ユーチューバー)「東海オンエア」を事例に見る、地元系YouTuber×自治体PRの秘訣を徹底解説!!

超人気YouTuber(ユーチューバー)「東海オンエア」を事例に見る、地元系YouTuber×自治体PRの秘訣を徹底解説!!

PROMOTION 2021.06.08

(引用元:https://okazaki-kanko.jp/feature/kankodendoshi/kankodendoshi)


テレビでの自治体PR以上に若者に刺さる方法とは?!

近年、若年層のテレビ離れが進む中、テレビを通して若年層に自治体PRすることが難しくなっています。それに対して、SORENAによるマーケティングリサーチ第1弾|若年層(Z世代とミレニアル世代)のSNS利用率によると、若年層のYouTube利用率は92.0%、LINEの利用率は89.4%、Twitterの利用率は79.0%にものぼります。利用率が高いSNSを用いて、若年層にアプローチするのは有効です。

ここで「YouTuberによる自治体PR成功事例」を見ていきます。


チャンネル登録者588万人の超人気YouTuber「東海オンエア」の存在

みなさんは「愛知県岡崎市」をご存知ですか?

メインチャンネルの登録者588万人、サブチャンネルの登録者272万人のYouTuber「東海オンエア」の活動拠点としている都市です。彼らの動画を見たことがある人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

6人組YouTuberである彼らは、ネタ系動画を中心に、様々なことに体を張ってチャレンジする動画や純粋にふざける動画を持ち味とし、若年層に絶大な人気を誇っています。2021年1月~3月に投稿された動画の総再生回数は日本2位となっています。(MarkeZine 2021年のYouTube動画のトレンドがわかる?【インフルエンサーパワーランキング】 より)

メンバー6人中5人が愛知県岡崎市出身であり、現在の活動拠点である岡崎市内で撮影した動画を日常的に発信しています。自治体PRをメインにしているチャンネルではないものの、彼らの撮影地や彼らにゆかりのあるスポットはファンからは「聖地」として見られ、観光地化しています。彼らはまさに「地元系YouTuber」なのです。


(引用元:https://uuum.jp/posts/7906)


「東海オンエア」の視聴者が「岡崎市」に興味を持つ理由

東海オンエアはその動画の面白さから若年層に支持されています。そして、その面白い動画の舞台が「岡崎市」なのです。自治体PRと言えば、自治体の良さを直接的に人々に届けようとするものが一般的ですが、この場合は東海オンエアという人物たちを通して間接的に岡崎市に興味を持つ視聴者が多いのが特徴です。

また、東海オンエアの出す動画の尺は10分〜30分。一般的なPRのように市の良さが端的にまとめられた形で視聴者に届くわけではなく、彼らの日常に溶け込んだ状態で届きます。YouTuberの特徴である「一般人の延長線上」という性質と相まって、視聴者は岡崎市に「親近感」を持つのです。そして動画の端々からメンバーの「岡崎愛」が伝わり、実際に自分も行ってみたいという気持ちにさせるのです。

視聴者が行ってみたいなと思った時に、数日の観光では足りないぐらい行きたくなる場所が多いのも特徴です。動画には「まんぷく家」というラーメン店をはじめとする様々な飲食店、イオンモール岡崎、乙川、岡崎公園、など、普通は観光地となり得ない場所が視聴者にとっては魅力的な場所となり、市全体を活性化させています。


↑イオンモール岡崎で撮影された【大貸切】真夜中のイオンモールで警備員から逃げながら隠された私物を探し出せ!!の撮影中の様子
(引用元:東海オンエアの「イオンモール岡崎で警泥&宝探し」動画を支援しました!)


「岡崎市」が「東海オンエア」を自治体PRに巻き込んだ方法

東海オンエアは元々「岡崎愛」があるメンバーが揃っていますが、それと岡崎市がうまく共鳴することで自治体PRに成功しています。ここからは自治体を愛するYouTuberを自治体PRに巻き込んでいく方法を解説していきます。

東海オンエアの事例より「大人が若年層の文化を受け入れ、全力で協力する」ことが最重要だと考えられます。彼らが活動する岡崎市に住む大人たちは、YouTuberという職業がまだ世にあまり認められていなかった頃から、彼らが活動しやすくする工夫を凝らしていました。

その① 岡崎観光伝道師に任命

登録者が100万人を突破した2016年、東海オンエアを「岡崎観光伝道師」に任命しました。以後2021年まで毎年観光伝道師を勤めています。YouTuberが市に貢献できることをいち早く見破った上で、彼らの持ち味を存分に発揮できるようにしているのです。

毎年恒例で出される「観光伝道師任命式でふざけた格好をする」動画では、市の職員の方がいかにYouTuberというものを理解し、受け入れているかがうかがえます。

最も再生されているのは2019年の動画で、147万回再生されています。

(引用元:【しかるべき格好で】今年も岡崎観光伝道師の任命式へ行ってきました)


その② 撮影協力

市内の施設による撮影許可がなければ、そもそも東海オンエアは岡崎市内の様々な場所で撮影することが不可能になってしまいます。岡崎市は寛容な姿勢で様々な施設を撮影場所として提供しています。また、一般の飲食店なども撮影許可を出してくれる場所が多いようです。

604万回再生されている【検証】人間が1段も階段を登れなくなる段数って何段?はまさかの岡崎市役所内で撮影されたものです。

また、岡崎市ではフィルムコミッションがYouTubeに適用されています。フィルムコミッションとは、通常映画・ドラマ・CM等のロケーションを提供し、撮影がスムーズに進行するようにサポートすることです。岡崎市の職員が直接東海オンエアの撮影に協力することがあります。

以下のページで岡崎市のフィルムコミッションについて詳しく書かれています。
【東海オンエア】岡崎市で撮影を支援した動画を紹介します!
岡崎フィルムコミッション - 岡崎おでかけナビ


その③ 共同企画

岡崎市は定期的に共同で企画を行っています。

・東海オンエアメンバーの等身大パネルを市内各所に設置。リーダーてつやさんのパネルが盗難の被害にあうも、その状況を利用して捜索ポスターを市内各所に貼り出し、新たな観光スポットをつくる柔軟さを見せました。
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【東海オンエア】等身大パネル設置情報をお知らせします!

・東海オンエア柄で市内のマンホールとサイクルシェアの自転車をラッピング。
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岡崎市に東海オンエアのマンホールができるらしい…?

・夏の風物詩である花火大会をテーマでコラボでお土産を開発。売り上げの一部は花火大会の費用に充てられます。
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ゲリラで「東海オンエア花火」!?

・東海オンエア柄で名古屋鉄道をラッピング。もれなくノベルティグッズがもらえる「東海オンエア聖地巡りきっぷ」などを発売した「カモン岡崎キャンペーン」を実施中です。
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【名鉄】東海オンエアの電車見ちゃった!
カモン岡崎キャンペーン|カモン岡崎キャンペーン|特集|岡崎おでかけナビ - 岡崎市観光協会公式サイト


コロナ禍において

YouTuberが自治体に密着した動画を普段から発信していくことで、市の隅々まで観光地化します。有名観光地に人が集中せず、自治体に人を集めつつ感染対策をするのにはうってつけです。

また、グッズをオンラインで入手してもらうという手もあります。東海オンエアの事例では、岡崎市の花火大会をテーマにしたコラボグッズがふるさと納税のサイトから入手することができる仕組みになっていました。ファンが買いたいと思うようなコラボグッズを作ることで、市の認知度が向上する上、資金源にもなります。


(引用元:東海オンエア×岡崎のお土産!|東海オンエアコラボ土産|特集|岡崎おでかけナビ - 岡崎市観光協会公式サイト)

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東海オンエア×岡崎の大花火コラボ製品2種セット(飴玉ロシアンルーレット1個/法被型手ぬぐい1個) | お礼品詳細 | ふるさと納税なら「さとふる」


似た性質を持つYouTuber

ここまで東海オンエアの事例を紹介してきましたが、他の地元系YouTuberがどう地元に貢献しているかを見てみましょう。

釣りよかでしょう。/佐賀よかでしょう。

登録者159万人の「釣りよかでしょう。」とその関連チャンネルである登録者数77万人の「佐賀よかでしょう。」は「大自然で遊ぶ」をテーマに、佐賀県を拠点として活動しているYouTuber。釣りの動画をメインに様々な動画を投稿し、佐賀県の良さが動画から滲み出ています。YouTubeを始める前、現在のリーダーであるよーらいさんがニコニコ動画で野山で遊ぶバラエティ風の「佐賀よかでしょう。」シリーズを投稿し、2012年ニコニコ町会議では当時の市長の古川康氏と共にステージに登壇。佐賀県知事や安倍首相との対談の経験もあり、2018年には佐賀県の提供で玄界灘の海の幸をPRする動画を投稿しています。


(引用元:ニコニコ町会議佐賀ほぼ完全レポ 県知事も“ニコ厨”とはアツかねー!!
写真左が古川知事、右がよーらいさん)

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調達編が一晩で20万再生突破!合計チャンネル登録者数100万人超!佐賀県を拠点に活動する釣りYouTuber「釣りよかでしょう。」「釣りいろは」が玄界灘の海の幸をPR!…【佐賀県】|食品業界の新商品、企業合併など、最新情報|ニュース|フーズチャネル


ちゃがまらん

高知のYouTuberで2万人という最多登録者数を保有し、ネタ系の動画に高知のPRを織り交ぜた動画を発信しています。須崎市のゆるキャラ「しんじょうくん」にコラボを依頼されPR動画を作成している他、桂浜水族館や吾岡山公園など、高知県の様々なスポットでの場所レポート動画を撮影していることから県民に愛され、撮影許可などの大人の協力を得ながら活動できていることがわかります。すさきスポーツクラブの水上アスレチックがオープンした際には、一般客が入ることができる前に施設に招待され、そこで遊ぶ動画を撮影しています。


(引用元:http://kawasemi.ne.jp/?p=4022)

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Aty

相模原市の観光親善大使の登録者46万人YouTuberカワウソ。カワウソの可愛さを発信する動画に織り交ぜて相模原市の魅力を発信する動画を投稿しています。海外の視聴者も多く、テロップは英語と日本語の二言語をつけているのが特徴です。人間だけではなく動物がメインのチャンネルにPRを任せるのは斬新で、相模原市の人選の柔軟さがうかがえます。観光親善大使として相模原市の協力を得ながら活動する動画も載っています。


(引用元:Yahoo!ニュース 相模原の“ユーチューバー”カワウソ「アティ」、観光親善大使に 道志川で泳ぐ姿が人気、登録45万人)

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最後に

YouTuberは利用しているYouTubeというプラットフォームの特性上、どこからでも動画配信をすることが可能なので、自治体に密着して仕事しやすいのが特徴です。田舎でもそこに住んで仕事をしてもらうことができるので、これからは吉本興業の「住みます芸人」企画のように、あえて若手YouTuberをその自治体に招いて、住んでもらい、そこで動画撮影をしてもらう形も増えてくるかもしれません。

また、YouTuberは、動画を公開したらTwitterやInstagramで告知をする人が多数です。動画を見ていなくても、各アカウントをフォローしている人に情報を届けることや、面白い動画であれば拡散性もあります。そのため、YouTuberが動画投稿することで多方面に広がることも期待できます。

いずれにせよYouTuberと共に自治体創生を図ることはとても有効な手段だと考えられます。世代によってはまだYouTuberという職業の存在に違和感を感じるかもしれませんが、若年層の需要を考えて、これから東海オンエアのような地元系YouTuberをたくさん育てていくのはどうでしょうか。 東海オンエアが始めそうだったように、世間的な知名度でPRを任せていく人を選ぶ必要はありません。これから若者に人気が出そうな人を起用し、自治体と共に成長していくことが大切なのです。

YouTuberによる自治体PRの魅力についてここまで解説してきましたが、過去にSORENAではInstagram、TikTok、音声メディア、PR動画などを用いた自治体PRの手法について解説してきました。それぞれの手法にはそれぞれの良さがあるので、以下の記事もチェックしてみてください。

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