【最新SNS利用時間帯データ】他者との交流が多いLINE・Instagram・Twitterはその他のSNSに比べて優先的に利用される??インプレッションを上げるための「狙い時」を徹底解説!
複数のSNSを同時に利用している若年層は、一体どの時間帯にどのSNSを利用しているのでしょうか。
どのような属性の人がどの時間帯にSNSを利用しているかを知ることは、企業のSNS運用においてとても大切なことです。ターゲットによく見られている時間帯に投稿をすることでインプレッションが上がることが見込めます。
今回はSORENAによる独自調査を行い、若年層のSNSの利用時間帯を分析しました。
調査対象となったSNSは、YouTube・Twitter・Facebook・Instagram・TikTok・LINEの6つで、男女別と職業別でもそれぞれ分析を行いました。
調査概要
調査名:2021年冬季実施 若年層に関する定量調査
調査方法:オンライン調査(ネットリサーチ)
調査期間:2021年冬季
調査対象:15歳~24歳の男女800人
※職業別に、高校生・大学生・社会人(公務員・自営業を含む)・その他/フリーター(主夫/主婦・パート/アルバイト・無職を含む)と分類し、それぞれ男女100人ずつに調査を実施しました。
調査対象SNS:YouTube・Twitter・Facebook・Instagram・TikTok・LINE
調査した時間帯の粒度
0時~3時:深夜帯①
3時~6時:深夜帯②
6時~8時:起床~朝食
8時~10時:通勤・通学
10時~12時:午前
12時~13時:お昼休み・昼食
13時~15時:午後①
15時~17時:午後②
17時~19時:退勤・下校
19時~21時:夕食・風呂など
21時~24時:夜
SNS利用時間帯「媒体比較」
ここからは各媒体ごとに、その媒体を使用している人の中でそれぞれの時間帯にどれぐらいの割合の人が利用しているかを比較していきます。
全てのSNSにおいて、全体の利用率が17時以降に上がることがわかります。
他者との交流の側面が強いLINE・Instagram・Twitterは19:00~21:00が21:00~24:00を上回っており、リアルタイムでリアクションを得られやすい、そして夜遅すぎず相手の迷惑にならないと考えられる時間帯に好んで利用されていることがわかります。それに対して他人の投稿の閲覧が中心であるFacebook・TikTok・YouTubeは21:00~24:00と一人の時間を楽しむ時間帯に利用されていることがわかります。
以前SORENAで各SNSの利用目的に関して調査を行い(マーケティングリサーチ第3弾|若年層(Z世代とミレニアル世代)のSNS利用目的)、ここからもLINE・Instagram・Twitterは「友達との連絡」「自らの情報発信」の側面がFacebook・TikTok・YouTubeに比べて強いことがわかります。
さらに、YouTubeの0時~3時の利用率は、他のSNSの利用率を大幅に上回っています。YouTubeのコンテンツは10分から20分の動画が中心であるため、他のSNSに比べて全ての活動を終えた就寝前にゆっくり見たい人が多いと推測できます。
SNS利用時間帯「男女別」
続いて各SNSについての男女別の利用時間帯を見ていきます。
YouTube・Twitter・LINEに特に大きな男女差は見られませんでした。
一方、InstagramとTikTokは午後に女性の利用率が男性の利用率を大幅に上回る傾向にあります。2020年のSORENAマーケティングリサーチ(マーケティングリサーチ第1弾|若年層(Z世代とミレニアル世代)のSNS利用率)からもわかるように、元々女性の利用率が高い二つの媒体なので、スマホを触りやすい時間帯では優先的にチェックされていると考えられます。
それに対してFacebookは午前中に女性の利用率を男性の利用率が大幅に上回っています。これは男性が通勤中や仕事中にFacebookを確認する機会が多いからだと考えられます。
SNSの利用時間帯は19時~24時に集中
以下は、各SNSを利用している人の利用時間帯をランキング形式でまとめ、1~5位を示したものです。
全体で見ると、SNSの利用が集中するのは1位から3位にいずれのSNSでもなっている17時~24時で、その中でも特に19時~24時の間はよく利用されていることがわかります。学校や仕事から帰宅した時にスマホを見ることが理由だと考えられます。また、4位5位にも早い午後の時間帯がランクインする傾向にあり、基本SNSの利用は午後が中心だとわかります。
職業別のSNS利用時間帯ランキング
高校生
全6つのSNSのうち5つにおいて、高校生が最もSNSを利用している時間帯は19時~21時です。これは学校から帰宅してからスマホを見ているからだと考えられます。
しかし、17時~19時という「学校が終わって帰宅中・帰宅後の夕飯前の時間」だと考えられる時間帯について、TikTokでは1位、InstagramとLINEでは2位という結果になっています。これはTikTokやInstagramのストーリーズの短尺動画の閲覧やLINEのちょっとした返信といった手軽にできるものを、移動中や帰宅直後に優先的に行うことが多いからであると考えられます。
大学生
大学生は、高校生と比べて時間帯が遅くなり、全6つのSNSのうち4つにおいて最もSNSを利用している時間帯が21時~24時です。
また、19時~21時という「学校やバイトが終わって帰宅中・帰宅後の夕飯前の時間」だと考えられる時間帯が、InstagramとLINEでは1位という結果になっています。これはInstagramのストーリーズの閲覧やLINEのちょっとした返信といった手軽にできるものを、移動中や帰宅直後に優先的に行うことが多いからだと考えられます。
大学生では午前の時間帯が全くランクインしていません。高校と比べ学校が始まる時間が遅いことも多く、午後が活動の中心だからだと考えられます。
社会人
社会人が最もSNSを利用している時間帯は6つのSNS中5つで1位の19時~21時です。
社会人が高校生・大学生と大きく違うのは12時~13時が多くのSNSで4位にランクインしていることです。社会人にとっては、仕事終わりだけでなく会社の昼休みもSNSを見るのに適している時間帯だと考えられます。
また、Twitter・Facebook・Instagramにおいて朝の通勤中と考えられる6時~8時が5位にランクインしているのも特徴です。
まとめ
今回の調査で、SNSがよく利用されるのは午後、特に17時以降は利用率が上がることがわかりました。午前は学校や会社があるので、それが終わった後に利用されるのは自然な流れだと考えられます。
男女別に見ると、TikTokとInstagramは午後に女性の利用率が高くなることがわかりました。これは午後にSNSを利用する人が多いので、元々の利用率が顕著に反映されていると考えられます。
職業別に見ると、高校生と社会人は19時~21時、大学生は21時~24時における利用率が高いことがわかりました。
大学生は全体的に活動時間が高校生・社会人と比べて遅く、午前でSNS利用率が高い時間帯がない上、時間が遅くなるほど利用率が上がる傾向になっていました。一方、高校生と社会人は朝の通学中・通勤中、社会人のみに限ると12時~13時の昼休みも利用率が高くなっていました。これは、高校や会社は決まって朝早くに始まり夕方頃終わるのに対して、大学は自由度が高いことが理由だとだと思われます。
媒体毎に見ると、利用するのが手軽なSNS・他人と交流をするSNSは比較的優先的に利用されることがわかりました。すぐに返信ができリアルタイムで友人と連絡を取るLINE、手軽にツイートしリアルタイムでリアクションがもらいたくなるTwitter、ストーリーズをただ流し見してまとまった時間がなくても楽しめるInstagram、高校生に関してはInstagramストーリーズと同じように見るTikTokが挙げられます。そして、コンテンツの閲覧という受け身的な利用方法である媒体はその後に利用され、特にYouTubeは0時~3時にも利用率が他のSNSに比べて高いことがわかりました。