HOME TREND 昭和レトロブームの次は? Z世代流行中の「昭和レトロ」、「平成レトロ」、「輸入レトロ」を徹底解説!!

昭和レトロブームの次は? Z世代流行中の「昭和レトロ」、「平成レトロ」、「輸入レトロ」を徹底解説!!

TREND 2021.11.02

ここ数年流行が衰えていない「レトロブーム」。このレトロブームの渦中にいるのがZ世代の若者たちです。 2021年のインターネット調査では、レトロなものを「魅力的」と答えた20代女性は63%。「まったく魅力的だと感じない」と回答した20代は0人でした。このようにレトロに魅力を感じている若年層は多く、レトロブームはブランドと若年層を結びつける貴重なきっかけになるかもしれません。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001194.000005069.html

「レトロブーム」流行の理由

2010年代から現在まで10年近く若者を中心に巻き起こっている「レトロブーム」、なぜ流行し続けているのでしょうか?

「エモい」

「エモーショナル(感情的)」を語源として誕生したスラングであるこの言葉は、若者の間で「ロジカルに説明できないが満たされる」、「なんかいい」という意味で広く親しまれています。レトロから溢れるノスタルジー、初めて接するのに懐かしいという感情は、若者にこの「エモい」という感情を呼び起こさせるようです。

関連記事→ 若年層の「エモ消費」が増加中?!「エモ消費」とは何か、なぜ現代の若年層は「エモ消費」を行うのか、など事例と共に徹底解説|SORENA|若年層マーケティング専門メディア

また、レトロの魅力の一つに、現代社会にはない「不完全さ」があります。例えば、現代のスマートフォンに搭載されているカメラは、解像度が高く、撮った写真はすぐにフォルダで確認できるのが当たり前です。それに比べて「写ルンです」などのフィルムカメラは、画質が荒く、撮り直しが効かず、現像するまで写真の出来栄えはわかりません。便利な時代だからこそ、その手間のかかる「不完全さ」により魅力を感じるのです。

このように、若者の間で根強いトレンドとして続く「レトロブーム」。ここからはその「レトロブーム」を3つに分類して紹介します。

①昭和レトロ

2010年代を中心に2021年現在まで流行が続く昭和レトロ。使い捨てカメラ、レコード、カセット、順喫茶、シティポップなど、独特なフォントや色あせたようなカラー、分かりやすいレイアウトなどが特徴です。

<昭和の街並み>

昭和特有の人と人との繋がりで溢れる街並みは、SNS時代で感じることの少なくなった人情味のあるあたたかい幸福感を感じさせてくれます。 また、日本の街並みながらも、異世界にトリップしたかのような感覚を味わうことができることも魅力の1つです。

・西武園ゆうえんち

2021年春にリニューアルオープンした西武園ゆうえんちのコンセプトは「昭和の熱気を遊びつくそう」。園内には昭和の懐かしい街並み、アトラクションが広がり、舞台となる1960年代に懐かしさと斬新さを同時に感じる10代後半から20代の若者をメインターゲットとしています。

https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1325833.html https://www.seibu-leisure.co.jp

<昭和のキャラクターの再ブーム>

80、90年代に育った世代が親となり、自分が青春時代に観ていたアニメや使っていたグッズなどを自分の子供に話したり一緒に観ることで自然と影響が与えられています。

・ HELLO KITTY

DEAGOSTINIでは2021年9月から、隔週刊「HELLO KITTYなつかしのアイテムコレクション」を発売。1970年代から90年代にかけて発売された、なつかしのハローキティのアイテムをコレクションできるシリーズです。

https://deagostini.jp/knc/

・オサムグッズ

1980年代~90年代にかけて女子学生を中心に一大ブームを巻き起こし、ファンシーグッズ黄金期を牽引したOSAMU GOODS。再販を求める多くの声により2019年復活しました。

https://www.graniph.com/pr/artist/detail/osamugoods_202011 https://www.online-marks.com/Page/20200911content.aspx

<昭和風イラスト>

デジタル最先端の時代である現代、どこか懐かしい、温かみを感じられる昭和風イラストの流行に流されない個性に魅了される若者が増えています。

・マリマリマリー

2021年6月に誕生した「アニメコント」のYouTubeチャンネル。 80、90年代を思わせる「エモい」イラストとは裏腹にテンポよく展開されるシュールなコントが人気です。

https://www.youtube.com/channel/UCOnA15zQ7OafLsnN8J-CMvg

②平成レトロ

1990年代~2000年代の平成初頭に流行したアイテムやカルチャー。令和になり、レトロブームの中心は「昭和レトロ」から「平成レトロ」に移行しつつあります。 平成レトロを広めているのは、幼少期に平成初期のカルチャーを経験したミレニアル世代(80年代後半〜90年代半ば)と平成初期のカルチャーに親しみがないZ世代(90年代後半〜2010年代)と呼ばれる2つの世代です。

<デコ>

携帯など身の周りのあらゆるものをデコる「デコブーム」だった平成初期。DIYやSNS映えブームの今、「他と被らない自分らしさ」をアピールすることができる「デコ」が再び若者の間で流行しています。 SNSにはマスクやトレーディングカードのケースなどをデコり投稿する10代の若者が増えています。

https://jewelry-life.com/jk-mask/ https://emmary.jp/life/20210210/

<家庭用ゲーム機>

家庭用ゲーム機の復刻は、1970年代後半~1980年代前半生まれ、就職氷河期世代の消費を誘導する動きがあります。社会への前向きな肯定感を得られる機会が少なかったことにより消費に対する抵抗感を持つ就職氷河期世代。この世代の癒しであったゲーム機を蘇らせることで消費意識の転換を促しています。

・ミニ復刻版レトロゲーム

かつて各社がブームを競い合ったゲームソフト30作品を本体に内蔵したファミコンのミニサイズ復刻版、『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』が2016年に発売されました。これが話題を呼び、それ以降も当時流行したゲーム機のミニサイズ復刻版ゲームの販売が相次いでいます。

https://www.e-begin.jp/article/95301/

③輸入レトロ

輸入レトロとは、海外のレトロカルチャーのことを指します。SNSが広く普及し、海外の文化がより身近になったことにより、若者の間で欧米などのレトロトレンドが流行するようになりました。さらに、近年では、韓国ブームの影響を受けて、K-POPアイドルや韓国の俳優が使用したレトロアイテムを真似する若者が多く見られます。

<Y2Kファッション>

Y2KとはYear2000。つまりY2Kファッションは2000年前後にアメリカを中心に流行したピチピチのTシャツなどのエネルギッシュで反抗的なイメージのファッションです。万人受けするファッションではなく、カラフルで個性的なスタイルが人気を集めています。

Y2Kファッションに多く用いられる蝶々のモチーフや反射素材がInstagramのフィルターなどで若者の間で流行し、Y2Kファッションのコレクションを打ち出したアルマーニの広告に俳優の山﨑賢人さんが起用されるなど、日本でも注目度が高まっています。

https://www.ellegirl.jp/fashion/celeb-fashion/g36930367/y2k-trends-in-2021/

<ビーズアクセサリー>

どこか懐かしさを感じるビーズで作られたアクセサリーは、韓国ドラマ『椿の花咲く頃』のヒロインとして出演したコン・ヒョジンさんが劇中でつけていることがきっかけで話題になりました。自宅で自分で作れるため、コロナ渦の自粛期間にはInstagramやTikTokの投稿も賑わいました。 レトロ要素のある韓国ファッションは、韓国ドラマやK-POPアイドルから取り入れられているようです。

https://trepo.jp/fashion/beads-bracelet/

まとめ

3つのレトロブームいかかだったでしょうか?

「流行は繰り返される」という言葉の通り、昔世を風靡したアイテムやカルチャーが令和の今懐かしさと共に再び思い出されています。

西武遊園地のレトロ空間、キャラクター、ファッション、ゲームと幅広いモノ・コトでレトロブームとなっています。実際にZ世代は”レトロなモノ・コト”は現代とは少し異なる”エモさ”から興味を抱き、消費に至っているのかもしれません。 またZ世代の親世代で流行していたモノ・コトも多いのではないのでしょうか。

その時代を知っている人からまだ生まれていなかった人にまで懐かしさを感じさせるこの「レトロブーム」はこれからも長く続いていくのではないでしょうか。

参考記事

https://www.hakuhodo.co.jp/magazine/92723/ https://toyokeizai.net/articles/-/434282?display=b https://www.is-assoc.co.jp/brandinglab/retro-game