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若年層(Z世代)は一人行動に抵抗がない?!おひとりさま消費の実態と企業PR事例を徹底解説

PROMOTION 2022.07.08

みなさんはどれだけ「一人行動」をするでしょうか。一人カラオケや一人焼肉など、新しい「一人行動」が世間的に話題になったのは記憶に新しいでしょう。世間では「おひとりさま消費」「ソロ活」などという表現方法もされ、注目の的となっています。

一人行動はかつて「友達がいない」「寂しい」というマイナスイメージを抱かれていましたが、現在では「充実した時間を過ごせる」「友達に気を使わなくて済む」というプラスイメージに変わってきているのです。
(参考:Z世代で拡大「おひとりさま消費」の実態 仲間は現地調達?「『ひとりぼっち』を気にしない若者」 / Twitter)

では、今後の消費の鍵となってくる若年層(Z世代)は、一人行動に対してどのような意識を持っているのでしょうか。この記事では、若年層の持つ意識と共に、一人行動の実例を紹介します。今後のマーケティング施策を打つにあたって要チェックです。

若年層の一人行動の実態

2018年に行われた調査では、ひとりで行動することを「とても好き」「まあまあ好き」と答えた18〜29歳は合わせて男女共に約90%にも及んでいます。他の世代でも同様に高く、一人行動は全体として需要があると考えられます。


(参考:『おひとりさまに関するアンケート調査』平成最後のクリスマスを「ひとりで過ごす派」は2割 ひとり行動が最も好きなのは「姉がいる末っ子の弟」|CCCマーケティンググループのプレスリリース)

では、実際に「一人行動」にお金はかけられているのでしょうか。

2020年に20代に行われた調査では、「一人で行動・消費することにかけている金額」が2019年と比べて一人ひと月あたり1235円増加していることもわかっていて、一人行動市場が拡大していると言えます。


(参考:20 代の金銭感覚についての意識調査 2021)

なぜ一人行動をする?

2021年に行われた調査では、「進んで一人行動する理由」として、Z世代が他の世代と比べて、スマホを利用することでいつでもどこでも暇つぶしができるから・地図アプリによって一人で目的地に行けるから、と回答しており「スマホ」の存在が一人行動に影響を与えていると考えられます。


(参考:Z世代の“SNS疲れ”から生まれる一人行動ニーズ | 生活者動向 | レポート | 野村総合研究所(NRI))

また、スマホを利用して一人行動の際にSNS投稿をする風潮も見られます。

2018年に行われた調査では、20代・30代は「一人で飲食店や施設を利用した際、SNSに投稿したことがある」と回答した人は33.8%となっています。そのSNSの中でも、男性はTwitter(65.0%)やLINE(62.5%)を、女性はInstagram(62.5%)やTwitter(55.5%)を利用していることがわかっています。

一人行動の様子をSNSに投稿したことがある人のうち、「SNSに投稿することを目的にした消費をしたことがある」と回答した人は男性で62.8%、女性で30.6%、と特に男性が好む行動のようです。

(参考:お一人様消費とSNS投稿に関する実態調査(20歳~39歳の男女対象))

具体的にはどんな一人行動をする?

2021年に行われた調査では、「一人行動に抵抗感の無い活動」として、Z世代男性は他の世代と比べて「国内旅行」「登山やキャンプ」「焼肉や食べ放題」などが、Z世代女性は特に「カラオケ」が挙げられています。

一般的に一人行動のイメージがある活動に関しては差が見られないものの、通常は団体で活動するイメージのものも比較的一人で行けてしまうのがZ世代の特徴です。


(参考:Z世代の“SNS疲れ”から生まれる一人行動ニーズ | 生活者動向 | レポート | 野村総合研究所(NRI))

一人行動を活かしたPR事例

・自治体

福井県新幹線開業課PRチャンネル『【15秒CM】【20代女ひとり旅】明日から頑張れる福井癒やし旅行』というタイトルで、女性が癒やしを求めて旅したくなるようなCMをYouTubeに投稿し、福井県をPRしています。現在68万回再生を記録しており、一人旅をしてみたい若年層女性に上手く訴求した事例だと言えます。



・飲食店

ピザハットは、おひとりさまピザセット「MY BOX」を発売し、『大好評MYBOX!カズレーザーとムックもノリノリ!』というタイトルでYouTubeにCMを投稿し、現在279万再生の大反響を呼んでいます。

一般的には団体で楽しむイメージのピザを一人で食べるという商品展開とPRを行うことで、一人でもピザハットを楽しみたいと考える人に上手く訴求した事例だと言えます。特に一般的なイメージを気にせず行動できる若年層にとっては興味のそそられる施策であると考えられます。



・アミューズメント施設

富士急は、人気絶叫コースター「FUJIYAMA」と「高飛車」に一人分の席が空いた際に優先的に乗車できたり、レストラン「グリルキッチン MEAT×MEET」でおひとりさま専用の席で楽しめる「シングルスマートフリーパス」を発売していました。

一般的には団体で乗るジェットコースターを一人で楽しむことを推奨するパスを販売し、空いた席を利用しつつ、効率よくジェットコースターに乗りたい人に上手く訴求した事例だと言えます。また、「バレンタインぼっちさん」はスタッフからプレゼントも貰えるとされており、一人行動を促進しています。



まとめ

ここまで若年層を中心とした一人行動の現状と、それを応用したPR事例をまとめました。

若年層は一人行動を好みお金を使う傾向にあり、スマホを活用して気軽に一人行動することが特徴です。今後は、一人行動をしている際に気軽にSNS投稿をできるようにすることが、一人行動を促進するポイントになり得ることもわかりました。

今後のターゲットとして「若年層のおひとりさま」を検討してみるのはいかがでしょうか。