HOME PROMOTION 企業によるTikTok運用の可能性とその効果-VOGUE公式TikTokアカウントの活用方法とは-

企業によるTikTok運用の可能性とその効果-VOGUE公式TikTokアカウントの活用方法とは-

PROMOTION 2021.02.19

若年層に大流行し、今や高校生を中心とした若者のコミュニケーションツールの定番となっているSNSである「TikTok」。
SORENAリサーチ「若年層のSNS利用率」

企業にとっても、若年層への効果的なアプローチツールとして注目されており、企業アカウントやブランドアカウントが続々開設されています。

そんな中、「VOGUE」や「GQ」などの雑誌を運営しているコンデナスト・ジャパンも「VOGUE JAPAN」「VOGUE GIRL」「GQ JAPAN」の3メディアについて、2020年6月にTikTokアカウントを開設しました。

コンデナスト・ジャパンのメディアの特徴

コンデナスト・ジャパンの運営するメディアは、主に大人向けの「ファッション雑誌」「ライフスタイル雑誌」となっています。

VOGUE JAPAN

1,892年にアメリカで創刊され、世界中で発行されている女性向けファッション誌です。
ファッションに関することはもちろんのこと、美容や健康などのライフスタイル、エンタメやトレンドなど幅広い情報を扱っています。
都会的な大人の女性をターゲットにしたメディアです。

VOGUE GIRL

VOGUE GIRLはVOGUE JAPANよりも若いミレニアム世代の女子をターゲットとしたファッション誌になっています。
VOGUEと同様にファッションや美容、ライフスタイルについての情報はもちろん、恋愛などより若者向けに寄せた情報も多く扱っています。

GQ JAPAN

主に若手のビジネスマンをターゲットにした男性向けファッション誌です。
他の雑誌と同様にファッションやライフスタイルについての情報もありますが、車や時計など大人の男性にカスタマイズされた情報が多く紹介されています。

TikTokを始めた背景

コンデナスト・ジャパンが3メディアでTikTokアカウントを開設した目的は、主に「TikTokでのオリジナルコンテンツによるマネタイズ」「タイアップ商品のリリース」、また「若年層への認知拡大」や「ブランドアウェアネスの拡大」があるといいます。

TikTokには他のSNSにはないコミュニティがあり、独特のコミュニケーションがとられていいるのも特徴の1つです。

これらを利用して、これまでとは異なるアプローチをTikTokというSNSで行うという狙いがあったようです。

TikTokの活用法

「VOGUE JAPAN」「VOGUE GIRL」「GQ JAPAN」それぞれのアカウントでは、主に雑誌の撮影の裏側やその他SNSと連動したオリジナルのコンテンツをあげています。

また、GQ JAPANでは「GQ MEN OF THE YEAR 2020」というイベントでTikTokを大きく活用しました。
GQ JAPANのオリジナルエフェクトを開発してユーザーからの参加投稿を集めたり、実際の授賞式の様子を「TikTok Live」にて生配信し多くの若年層ユーザーに届けました。

※TikTokの機能についてはこちら

TikTok広告の活用とその効果

VOGUE JAPANは、先ほど記したように大人な女性向けの雑誌であり、取り扱うブランドもラグジュアリーブランドが多く、若年層の利用率が高いTikTok広告との相性は一見良くないように思えます。

しかし、実際にVOGUE JAPANのアカウントで広告をテスト運用したところ、他のSNS広告に比べて視聴数/クリック数/エンゲージメント数などの数値が高くなっていました。

この結果をもとにリリースしたTikTokの広告配信パッケージでは、ラグジュアリーブランドとのタイアップ企画で利用され、結果としてやはり他のSNS広告よりもクリック数/視聴数/いいね数などが多くなりました。

またTikTok広告の特徴として、ポジティブな反応を獲得しやすく、広告への受容性が比較的高いということも挙げられました。

※TikTok広告についてはこちら


SORENAリサーチ「エンゲージメントされやすいSNS広告の結果」

企業によるTikTok運用およびTikTok広告の可能性とは

このようにコンデナスト・ジャパンが運営するメディアでのTikTok活用は、大変ポジティブな効果があったようです。

ここで注目すべきなのは、「VOGUE」や「GQ」など少し大人向けで一見TikTokとの相性が良くなさそうなメディアで、いい結果が得られたということです。

各雑誌のターゲット像とTikTokのユーザー特性が一致しているわけではありませんが、TikTokというメディアの特性上、広告が見られやすい上に、若年層の広告の受容性が高いため思いもよらぬ良い効果をもたらしたと考えられます。

コンデナスト・ジャパンはTikTokを利用したことで若年層という新たなファン層を獲得し、ブランドアウェアネスを広げることに成功しました。

このように若年層に親和性がないサービスやブランドでも、TikTokを活用することで他ではできないアプローチをユーザーにすることができるかもしれません。

その他ラグジュアリーブランドでの取り組み

ここまで「VOGUE」や「GQ」の取り組みや、VOGUEアカウントを通じたラグジュアリーブランドのTikTokプロモーションについて見てきましたが、2021年2月現在では多くのラグジュアリーブランドが、実際にTikTok公式アカウントを立ち上げています。

Louis Vuitton(479Kフォロワー)
https://www.tiktok.com/@louisvuitton

PRADA(235Kフォロワー)
https://www.tiktok.com/@prada

GUCCI(985Kフォロワー)
https://www.tiktok.com/@gucci

また、ラグジュアリーブランドがTikTok広告を実施し、ブランドリフト調査を行った事例では、以下のようなポジティブな結果が得られました。

広告接触によるブランド認知度:約16%アップ
広告接触によるブランド好意度:約10%アップ

このように広告配信における数値がいい結果を示しているだけではなく、実際のユーザーの印象もポジティブな結果が得られているということがわかっています。

まとめ

今回はコンデナスト・ジャパンが運営するメディアのTikTok活用事例を通して、TikTokのもたらす新たな可能性について紹介してきました。

TikTokは他のSNSと比べるとかなり新しく、まだまだ企業による活用の勝ちパターンが創出されているとは言えません。

特にTikTok特有のものである楽曲や、最も重要な部分である動画の形式については、今後とも様々な検証が必要であり、新たな活用法が見出される可能性もあります。

今後のTikTokの活用法を要チェックです。

参照記事:「『VOGUE JAPAN』を擁するコンデナスト・ジャパンに聞く、TikTok活用の可能性」
https://markezine.jp/article/detail/35281