TikTok広告をわかりやすく徹底解説!【2020最新版マーケティング活用法】メニューや特徴まで
TikTokで配信される広告は、今最も注目されている広告だと言っても過言ではないでしょう。
Amazonbeautyの例からも分かるように、マーケター、特に若年層に向けたPR施策を考えるビジネスパーソンにとって、TikTokはもはや無視できない広告媒体に成長しました。
TikTokの広告は、その媒体の性質上、ほとんどが動画広告です。
動画広告は静止画広告に比べて、ユーザーに多くの情報を伝えることができるという利点があるうえ、音楽をつけて効果を高めることもできます。
YouTubeなどでweb動画を見ることに慣れている若年層がTikTokのメインユーザーだということも追い風になり、TikTok広告は優秀な広告媒体としても名を馳せています。
今回はそんな、新時代の広告媒体「TikTok」の概要から広告のメニュー、使い方までをわかりやすく解説していきます。
TikTokとは
TikTokは、15秒から1分ほどの短い動画を作成・投稿できる、短尺動画プラットフォームです。
誰でも簡単に、BGM付きの全画面を投稿できるSNS、といえばわかりやすいかもしれません。
ユーザーは15秒までの動画を撮影したのち、その場で様々なフィルターやエフェクトを使って編集を施すことができます。
YouTubeに動画を投稿するときとは違って、高度な編集技術がなくとも簡単にお洒落な動画が作れてしまうところが、中高生に人気の理由だといいます。
TikTokのユーザー層は10代が39%、次いで20代が21%と、圧倒的に若年層に偏っています。
男女比は女性65%、男性が35%で、ここ数年で男性の比率が増えたものの、未だ女性ユーザーの多いSNSだといえるでしょう。
TIkTok広告について
TikTok広告は、一言で言うと「ショートムービー広告」です。
とはいえ、TikTokにアップされる動画は、他のどこで見られるものとも異なる性質を持っているため、広告もまた「TikTokらしい」動画になる傾向があります。
現在用意されているTikTok広告メニューは、大きく以下の3種類に分けられます。
- インフィード広告
- 起動画面広告
- ハッシュタグチャレンジ
ここからは、各広告メニューについて詳しく見ていきます。
インフィード広告
インフィード広告は、一番視聴時間の長い「おすすめ投稿」の間に挟まれる広告です。
通常の投稿と同じ形式で、5秒から15秒の動画を設定することができます。
広告上には様々なCTAを設置でき、アプリ内ページや外部サイト、アプリストアへユーザーを誘導することができます。
また、オーガニック投稿と同様に「いいね」「コメント」「シェア」といったエンゲージメントも期待できます。
ほか2つのメニューには純広告枠しか用意されていませんが、インフィード広告には運用型枠もあるため、CPM課金やCPC課金で配信することもできます。
起動画面広告
起動画面広告は、アプリを起動した際に画面全体に3~5秒間表示される純広告です。広告からアプリ内ページや外部サイトへユーザーを遷移させることもできます。
静止画、またはGIFアニメーションである点が、他のメニューとは異なります。
アプリの起動時に全画面表示されるため、非常にインパクトのある訴求をすることができる点がメリットです。また、リーチの広さも特徴の一つです。
1日1社限定なので枠の確保が難しく、広告費も高額なところが唯一の難点ですが、その効果は絶大です。
ハッシュタグチャレンジ
ハッシュタグチャレンジは、簡単に言うとハッシュタグを使ってユーザーに企業コンテンツの作成・投稿を促す広告です。
正式には「#Challenge」と表記されます。
ハッシュタグチャレンジは、
スタンダードハッシュタグチャレンジ
ハッシュタグチャレンジプラス
バトルハッシュタグチャレンジ
ベーシックハッシュタグチャレンジ
の4種類に分類されます。
スタンダードハッシュタグチャレンジは、その名の通り「通常のハッシュタグチャレンジ」のことです。
オリジナルのハッシュタグを作るなどして、企業コンテンツに関するチャレンジ動画をユーザーに投稿してもらうという内容で、ハッシュタグチャレンジの中で最も人気が高いメニューです。
ハッシュタグチャレンジプラスは、スタンダード版にブランドコミュニケーションを加えたメニューだといえます。正式表記は「#Challenge Plus」。
スタンダード版よりも2日長いプロモーション期間が与えられ、チャレンジページに情報タブを設置することができるようになるメニューです。
バトルハッシュタグチャレンジは、2つのハッシュタグを対戦させるハッシュタグチャレンジです。正式には「Battle #Challenge」と表記されます。
ユーザーを同時に2つのチャレンジへ誘導でき、よりブランド体験を促進できるところが特徴です。
ベーシックハッシュタグチャレンジは、初回限定で利用できる、格安タイプのハッシュタグチャレンジです。正式表記は「Basic #Challenge」。
費用の安さだけでなく、プロモーション枠が使える期間がスタンダード版よりも長いなど、様々な特典がついたメニューです。
ハッシュタグチャレンジは、全TikTok広告の中でも特に話題になりやすいメニューなので、多くの企業がPRに活用しています。
その成功事例の中から、おすすめを2つ紹介します。
ロッテ「クーリッシュ」
竹内涼真出演の「クーリッシュ」新TVCM公開に伴って行われたキャンペーン。
TikTok上で指定のCMソングを使用して動画を撮り、ハッシュタグ「#クールクーラークーリッシュ」をつけて投稿するという内容のものでした。
お手本動画にはインフルエンサーのゆなたこ、莉子、こたつを起用し、期間は二週間と短めでしたが、2,400万以上の再生回数を獲得し、大成功を収めた広告です。
ユニクロ「UT」
ユニクロのTシャツブランド「UT」はグローバルインフルエンサーを選出するハッシュタグチャレンジを開催し、成功を収めました。
UT商品を着用し、TikTokで楽曲「#UTPlayAYourWorld」を使用した動画を撮影したのち、ハッシュタグ「#UTPlayAYourWorld」をつけて投稿すると誰でも参加できるキャンペーンです。
日本/アメリカ/フランス/台湾のグローバルマーケットで合計5名のグランプリが選出され、彼らに世界中のユニクロ店舗モニターや、公式SNSの映像出演権を与えるという内容でした。
キャンペーン開始10日で動画
の再生回数が3億4,000万回を超える大盛況ぶりでした。グローバルマーケットで初めてTikTokを活用した事例としても有名です。
まとめ
TikTokには様々な広告メニューが用意されており、それぞれに特徴があることが分かりました。
海外ではすでに若年層以外のユーザー数も爆発的に伸び始めており、今後ますます知名度を高めていくと思われるTikTok。その広告効果もどんどん無視できないものになっていくでしょう。
流行の波に乗り遅れないよう、この機会にTikTokやその広告枠について勉強してみるのも楽しいかもしれませんね。
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