2021年はトキ消費が急増!?新しい生活様式の中で広がる、モノ消費・コト消費に続く消費とは。
近年、消費はモノ消費からコト消費へと時代の移り変わりつつありました。
SORENAで実施したマーケティングリサーチにおいて、若年層の消費で多いものの上位2つはモノ消費であり、趣味の物品購入や衣類などにお金を消費していることがわかっています。 3、4番目が友達との遊びや食事会/飲み会などのコト消費という結果になっています(参照記事:https://sorena.media/article/681)。
2020年はコロナ禍により、モノ消費・コト消費が大きな変化を見せている一方で、「トキ消費」という新たな消費行動が登場しました。
今回は「トキ消費」について、解説していきます。
トキ消費とは。
トキ消費とは、一度きりの「今ココ」に参加し、自らも盛り上がりの一部となっていく消費行動のことを言います(博報堂生活総合研究所より)。
音楽ライブやスポーツイベント、渋谷ハロウィンのようなイベントに参加し、同じ趣味を持つ人が集まってその「トキ」を楽しむという点で、「トキ消費」に該当します。
他にも、コラボカフェやファンミーティング、オンラインサロンなど、好きなものがテーマとなっている場所もトキ消費の1つです。
また、インターネットを通じて多くの人からお金を集めるクラウドファンディングもその1つです。
ではトキ消費の特徴は、なんでしょうか。
トキ消費の特徴
トキ消費には、3つの特徴があります。
非再現性:時間や場所が限定されていて、その瞬間を逃すと同じ盛り上がり・感動は二度と味わえない、ということ。
参加性:単に用意されたコンテンツを消費するだけではなく、消費者自身が主体的に参加する運動面が強いこと。
貢献性:集まりやイベントに参加するための行動が明確で、参加した成果が目に見えてわかることで、盛り上がりに貢献していることが実感できるということです。
トキ消費の変化
「オフライン、オンラインを問わず、その時・その場でしか体験できないイベントやサービスが話題になっていたり、注目を集めている」という意見について、そう思う、ややそう思うと答えた人の合計値は、昨年までは4割弱でした。
しかし、コロナ禍に見舞われた2020年の7月は前年から12.3ポイントと大きく上昇して、48.3%となりました。性別では男性が前年差15.5ポイント増で46.6%となり、女性(49.9%)との差を縮めています。
年々、トキ消費に対する意識が上昇しています。
20代は2017年から他の年代に比べて、トキ消費を早い段階から実感しており、最もトキ消費の実感度が高い結果となっています。
近年、利用ユーザーが増加している音声メディア(https://sorena.media/article/391)やライブ配信アプリ(https://sorena.media/article/769)を活用したイベントが増加していくことで、トキ消費も増えていくのではないでしょうか。
まとめ
2020年新しい生活様式により急速にオンライン化が進み、トキ消費が活性化していきました。
20-60代の調査でも、年々トキ消費への意識が変わりつつあります。
オンライン化が進んだことで、自宅にいてもライブ配信やイベントを楽しめるようになり、よりトキ消費の増加していくのではないでしょうか。
またモノ消費、コト消費、トキ消費の他にも「イミ消費」や「エモ消費」も消費傾向とされており、生活スタイルの変化に伴い、行動するような傾向にあります。
今後サービスの多様化により、ユーザーごとに消費傾向が異なってくるかもしれません。