人気カメラアプリの特徴を徹底比較!若年層(Z世代)は使っているのが当たり前?
若年層(特に女子)にとって、「友達との集合写真」や「旅行の思い出写真」「美味しかったご飯の写真」などをSNSにアップし友人やフォロワーにシェアすることはごく当たり前のことです。
シェアするためのSNS、特にInstagramなどは若年層女子の利用率が高くなっています(マーケティングリサーチ第1弾|若年層(Z世代とミレニアル世代)のSNS利用率)が、同時に若年層女子に欠かせないのが、映える写真を撮るための「カメラアプリ」です。
例えば女子高生・女子大生にとっての必須アプリを調べた以下のリサーチでは、SNSなどのコミュニケーションツールと同時にカメラアプリが欠かせないことが分かりました。
【SHIBUYA109 lab.「女子高生・女子大生のスマホの必須アプリ調査」】
(株式会社SHIBUYA109エンタテイメント)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000033586.html
また以下のリサーチでは、男女問わずにカメラアプリが非常に良くダウンロードされていることが分かっています。
【全国高校生アンケート:2019年一番ダウンロードされているのは、自然に盛れるカメラアプリ「SODA」】
(株式会社エイチジェイ)
https://news.livedoor.com/article/detail/16728425/
上記の通り、複数のカメラアプリを同時にダウンロードするのは当然で、若年層は目的に合わせてカメラアプリを選んで利用しているようです。
今回は、数あるカメラアプリの中から特に人気のあるカメラアプリを6つ紹介していきます。
【「SNOW」がスマホ標準カメラアプリを除いて全世代で1位 10代女性は「キレイにうつる」ことや、フィルター・小顔加工の機能を重視】
(LINEリサーチ)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002215.000001594.html
【10代が使うカメラアプリ。トップ3は「SNOW」「SODA」「Ulike」】
(TBSラジオ「TALK ABOUT」)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000330.000003392.html
上記のリサーチを参考に、6つのカメラアプリをピックアップしていきます。
B612
・自撮りアプリの先駆け
・ビューティー機能が特に充実
概要
LINEが2014年にリリースしたカメラアプリで、リリース当初から「自撮り専用」の本格カメラアプリという触れ込みで話題になりました。
2015年には1億ダウンロード、2017年には全世界累計3億ダウンロードを達成するなど、自撮りアプリの先駆けとして、世界中のユーザーに利用されています。
(MAUも2017年時点で1億人を超えています)
特徴
「自撮り専用」と謳っているように、自撮りに適した機能が非常に充実しています。
顔認識することで様々なエフェクトが楽しめる「アニメーションフィルター」、フリックするだけで色味や明るさを変更できる「カラーフィルター」、ボタン一つで簡単に設定できる「コラージュ機能」など様々な機能があります。
また、好きな音楽を追加してミュージックビデオ風の動画を作成したり、自撮り画像とテキストを組み合わせたコマ動画を作れるなど、カメラアプリにとどまらないアプリになっています。
こんな人におススメ
・自撮りアプリを初めて使う人
・写真だけではなく、動画を撮影したい人
SNOW
・若者人気ナンバーワンのカメラアプリ
・ARフィルター機能が充実
概要
2015年に日本でリリースされたカメラアプリで、その中でも「ARカメラアプリ」というジャンルを確立したアプリになります。
全世界で4億人以上が利用し、日本でも2020年1月時点で累計5,000万ダウンロードを達成した、若年層に特に人気の高いアプリとなっています。
特徴
SNOWは、カメラで写した顔をリアルタイムで認識させることで、様々なARフィルターを利用できることです。
ユーザーの顔にネコやネズミなどの動物の被り物をしたり、複数人で写真をとって顔を交換したり、自分の顔と似ている芸能人を判定してくれるなど、無数にあるARフィルターを使って遊ぶことのできるコミュニケーションアプリとしての一面も持っています。
ビューティー機能も当然充実しており、1人の自撮りから友達と複数人で遊ぶ時まで、様々なシーンで利用できるカメラアプリになっています。
こんな人におススメ
・友達とワイワイ写真を撮りたい人
・コスプレ写真のような盛れる写真を撮りたい人
SODA
・ナチュラルに盛れるカメラアプリとして、自然体を好む若者に大人気
・自分の顔に合わせた加工がしやすい
概要
SODAは2018年にSNOWからリリースされたカメラアプリになります。
アプリの正式名は「SODA ソーダ Natural Beauty Camera」といい、リリースからすぐに高校生を中心とした若者から人気を獲得しました。
特徴
SODAの特徴は「Natural Beauty Camera」という名前の通り、ナチュラルに盛ることができるという点です。
SNOWやB612などは、盛りすぎて逆に不自然になってしまう場合がありましたが、SODAでは自動顔認識機能によるナチュラルメイク機能がついており、自然な盛り具合で写真を撮れることができます。
これらの機能が、派手すぎない自然な写真を撮りたい層や、異性と写真を撮る際にあまり盛りたくないといった層にうけて、人気を博しています。
また、自動顔認識機能による設定の他にも、自分の好みに合わせた加工を作成・保存することもできます。
こんな人におススメ
・不自然な加工が苦手な人
・自然体の写真を撮りたい人
Foodie
・特化型カメラアプリの先駆け
・食べ物を美味しそうに見せるフィルターが充実
概要
Foodieは2016年にSNOWからリリースされたカメラアプリで、名前の通り「食べ物」を美味しそうに撮ることに特化したアプリになっています。
若者に人気のカメラアプリは、自撮りを目的にしたアプリが多くなっている中、Foodieは特化型アプリとして他のアプリとは一線を画しながらも、多くのユーザーに利用されています。
特徴
食べ物特化型アプリというように、食べ物が美味しそうに見えるようなフィルターがいくつもそろっていることが特徴です。
食べ物の種類やその質感、写真を撮る場所などを踏まえてフィルターを選ぶことで、誰でもプロクオリティのフード写真を撮ることができます。
また、SNOWなどと同様にビューティー機能も備わっており、Foodieだけでフード写真から自撮り写真まで様々な写真を撮ることができます。
こんな人におススメ
・食べ物の写真をSNSにアップしたい人
・食べ物の写真にこだわりを持っている人
LINE Camera
・最も歴史のあるカメラアプリ
・自撮り、食べ物、風景などオールマイティに対応
概要
2012年4月にリリースされた、カメラアプリのなかでは最も歴史のあるアプリの一つです。
公開当初からダウンロード数を伸ばし、公開4ヶ月で1,000万ダウンロード、18ヶ月で5,000万ダウンロード、2014年には1億ダウンロードを記録するなど、日本をはじめアジアを中心に世界中で今なお利用されています。
特徴
カメラアプリの草分けであるため、今ではどのアプリにもあるような機能を早くから実装しており、各機能が充実していることが特徴です。
LINEの人気キャラクターを含むスタンプやフレーム・フィルターなどは特に充実しており、デコレーションを楽しめることも大きな特徴です。
またビューティー機能やコラージュ機能など、自撮りから風景写真の加工まで様々な楽しみ方ができるアプリになっています。
こんな人におススメ
・カメラアプリを初めて使う人
・人物写真、風景写真など様々なジャンルの写真を加工したい人
Ulike
・カメラアプリとしては後発だが、リリース直後から爆発的な人気 ・「ポーズ機能」などオリジナル機能が多数
概要
Ulikeは、TikTokを運営しているByteDance社よりリリースされているカメラアプリです。
これまで紹介してきた5つのアプリは全てLINE社/SNOW社によって開発・運営されているので機能が似通っていますが、Ulikeは他のアプリにはない独自の機能を持っています。
特徴
Ulikeは「メイクの再現性が高い」「自然な感じだけどすごく盛れる」などの特徴から、20代を中心に多くのユーザーに利用されています。
他のカメラアプリにはない機能として、「ポーズ機能」があります。
この機能では、おしゃれな写真を撮るためのポーズをシチュエーションごとに選ぶことができ、そのポーズに合わせて撮ることで誰でもモデルのような写真を撮ることができます。
またUlikeには課金機能があり、プレミアム会員になることで追加機能を利用することが出来たり、広告を非表示にすることができます。
こんな人におススメ
・自撮りアプリを初めて使う人
・SNOWやSODA以外の新しい自撮りアプリを探している人
まとめ
カメラアプリは、SNS等のコミュニケーションアプリと並んで、若年層に欠かせないアプリになっています。
紹介してきたように、カメラアプリとしての利用法だけでなく友達と遊ぶツールとしても利用されており、若年層に利用される機会が非常に多いツールになっています。
【ライフスタイル部門の1位は「SNOW」/10代が毎日使うアプリ・Webサービスは?】
(TT総研 -Teens Trend総研-)
https://markezine.jp/article/detail/29223
また、その若年層との接点の多さを利用して、ここ最近では広告メニューが開始されています。
カメラアプリの広告メニューやその効果については、別の記事にて紹介していきますので、合わせてそちらもご覧ください。