HOME MEDIA 利用者拡大中の音声メディア、2021年注目の音声メディア(音声コンテンツ)「NowVoice」と「Audible」を徹底解説!

利用者拡大中の音声メディア、2021年注目の音声メディア(音声コンテンツ)「NowVoice」と「Audible」を徹底解説!

MEDIA 2021.01.20

音声メディアには、インターネットラジオやポッドキャスト、オーディオブック、音声アプリ等の種類のものが存在します。

2018年前後に音声メディアが日本国内に台頭し始めてから、音声サービス市場は年々成長し続けています。
近年はYouTube等の動画メディアの利用が活発な若い世代にも、音声メディアの利用が広がりつつあります。

▼音声メディアの種類、市場規模などについてはこちらから
音声メディア(音声コンテンツ)とは?種類、市場規模、人気の理由と将来の可能性

なかでも、PCやスマートフォンからラジオを聴くことができる「radiko」は、若年層の利用も多く2020年急成長しました。

radikoの利用ユーザーはコロナ禍の外出自粛の影響もあり2020年3月以降大幅に増加し、ユーザー数1,000万人に迫る勢いです。

▼radikoについて詳しくはこちらから
ユーザー数1000万人目前?いま人気のradikoとは|若年層にも人気の理由を解説!

本記事では、2021年注目の音声メディアについて解説していきます。

プレミアム音声サービス「NowVoice」

©️NowVoice
https://voice.nowdo.net/

2020年4月にサービス開始したNowVoiceは、世の中に強い影響力を持つアスリートをはじめとした各界のトップランナーの音声が月額¥900で聴き放題となる定額制の音声サービスです。

人生をより楽しく、元気に、幸せにする「きっかけ」の創出を目指し、トップランナーたちの「声」をユーザーに届けることをコンセプトに立ち上げられました。

スポーツ選手をはじめ、将棋棋士・加藤一二三氏やプロゲーマー・梅原大吾氏、合同会社DMM.com会長亀山敬司氏など、様々な舞台で活躍する方々がトップランナーとして参加しています。

今後もアスリートのみならず、タレント・ミュージシャン・経営者・文化人など、様々なジャンルの方々の拡充が予定されています。

まだまだ新しいメディアですが、毎月3~8人ほど新たなトップランナー参画を発表しており盛り上がりをみせています。

ここでしか聞けないというプレミア感を武器に、今後ますますユーザーを増やしていくのではと予想されます。

オーディオコンテンツ「Audible」

Amazon オーディオブックAudibleは、いつでもどこでも耳で読書ができるサービスです。
プロのナレーターによって読み上げられた本を音声で聴くことができ、スマホでのオフライン再生も可能です。 ナレーターには作品によって俳優や声優も参加しています。

国内外で40万冊ものオーディオブックを配信し、2015年にサービスを開始して以降、徐々に人気を高めてきました。
特に2020年は、自宅で過ごすことが増えたことも影響し、有料会員数が約2倍に増えるなど急速な成長をみせています。

更なる利用者拡大に向け、4つの新たな戦略を2020年11月に発表しました。

1.音声によるドキュメンタリー作品の配信
2.音声オリジナルの作品を作家に一から執筆してもらい配信
3.海外のオーディオブックを日本語で配信
4.「聴く映画」の配信

特に「聴く映画」は、新しいエンターテイメントの可能性に取り組む狙いがあります。第1弾としてSFミステリー作品『アレク氏2120』を発表しました。

数々の映画やドラマを手がけた堤幸彦監督氏が監督を務め、注目されています。

『アレク氏2120』予告映像

もともとは30-40代ビジネスマンのニーズが高かったAudibleですが、昨今はライトノベルやアニメ原作を楽しむ若年層の利用も増えてきているといいます。

オリジナルコンテンツの拡充で、利用層も更に幅広くなっていくことが予想されます。

さいごに

スマートスピーカーやワイヤレスイヤホンの普及により、現代人にとって音声メディアが身近になってきたことで、音声メディア市場がより活発になってきました。

SNSや動画配信も「ながら」利用する人が多いといいますが、耳だけを向けていれば情報が入ってくる音声メディアは特に「ながら」利用に適しています。

そのため様々なライフスタイルの人が利用しやすく、今後も利用者が増加していくと考えられます。

NowVoiceやAudibleのように、独自のサービスや機能を生み出すメディアも増え、ますます音声メディア市場が活性化していくでしょう。