HOME MEDIA chromecastやfire tvなどの「コネクテッドTV」の利用が若年層(Z世代)の間で増加?!コネクテッドTVの特徴や広告配信について徹底解説!

chromecastやfire tvなどの「コネクテッドTV」の利用が若年層(Z世代)の間で増加?!コネクテッドTVの特徴や広告配信について徹底解説!

MEDIA 2021.12.24

動画視聴メディアが増加している中で、インターネット回線に接続して利用するコネクテッドTVの利用が増加しています。消費者の68%がテレビからインターネット接続可能な状態であるという調査結果もあり、消費者との新たなコミュニケーションの場として、マーケティング担当者の中で関心が高まりつつあります。

2021年のデジタル・コンシューマー・データベースによると、インターネット利用者のうち、31%はテレビから動画視聴などの目的でインターネットを利用しており、年代別で見ると、10-20代は4割弱を占めており、若年層で中心に利用が広がっています。

引用元:https://prtimes.jp/i/47896/68/resize/d47896-68-e4fecaa88ee28c6284ff-0.png

若年層での利用が多いコネクテッドTVとは、どんなものでしょうか。
本記事では、コネクテッドTVについて解説していきます。

コネクテッドTVとは

コネクテッドTVとは、インターネット回線に接続されたテレビ端末のことです。
OOT(Over The Top)デバイス、Fire TVやApple TVなどのストリーミングスティック、Blu-rayプレイヤー、ゲーム機などを介して、インターネットに接続し、様々なコンテンツを利用できるテレビ端末です。

一方で、コネクテッドTVで視聴できるOTT(コンテンツ)にあたるものは、YouTube、TVer、ABEMA、NETFLIX等が該当します。

コンテンツをスマホアプリで小さい画面で視聴していたものが、コネクテッドTVを介して視聴することで、TVと同じ画面で動画を視聴することができます。

引用元:https://otonal.co.jp/wp-content/uploads/2021/02/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88-2021-02-20-17.33.08-1024x486.png

またコネクテッドTVとして分類される1つに「スマートTV」があります。インターネットへの接続とメディアプラットフォームとしての役割を備えたテレビで、「CTV」とも呼ばれています。

テレビ端末は、テレビ局など放送事業者によって事前に決められたプログラム番組をアンテナやケーブルを介して受信するものでしたが、現在のテレビ端末はインターネットに接続できるものが普及し、好きな時間にNetflixやAmazonプライム、YouTubeなどのOTTのコンテンツやゲームなどを利用できるようになっています。

コネクテッドTVでできる消費者とのコミュニケーション

コネクテッドTVが登場したことで変わっていくのが、消費者の行動です。
TVCMは商品のリーチを広げるのに最も有効とされていますが、インターネットを介して様々なサービスが利用できるようになったことで、テレビ離れが徐々に進んでいます。

動画視聴サービスの普及により消費者の行動は変わっていく中で、マーケティング担当者はコネクテッドTVを消費者とコミュニケーションをとれる場として、捉えています。

コネクテッドTVを介して使用できる動画視聴サービスは大きく分けて、広告型と定額制があります。

広告型…動画が始まる前や途中で広告動画を差し込み、サービス利用者からの広告収益で成り立っているサービスです。ユーザーは広告を見るいう動作がある代わりにすべての動画を無料で視聴できます。
YouTube、TVer、ABEMA、ニコニコ動画等が上げられます。
※一部課金して、広告掲載できないようにするサービスもあります。

定額制…毎月定額料金を支払えば、そのサービス内で配信されているすべての動画コンテンツを見放題で楽しめるサービスです。一般的には、サブスクといわれるサービスです。
Amazon Prime、Netflix、Hulu、DAZN等が上げられます。

10-20代のサービスの利用率では、YouTubeが最も高く14%となっていますが、これから利用が広がる見込みです。

引用元:https://prtimes.jp/i/47896/68/resize/d47896-68-716c421bf8c866fc2c7e-1.png

コネクテッドTVのユーザーは、インターネットを介して動画視聴サービスを利用しているので、動画視聴サービスでできるようなターゲティングを行い、広告配信を行うことが可能です。
スマートフォンの画面よりも大きい画面で広告を流すため、インパクトに残る可能性も高いでしょう。

コネクテッドTVで行える広告配信

コネクテッドTVを介して視聴できる動画サービスは、広告型と定額制がありました。
実際に広告型ではどのような広告配信ができるのでしょうか。

YouTube
Googleが提供する動画共有サービスであり、世界的に高いシェアを誇り、多くのユーザーにリーチするとともに、配信可能な広告の種類や広告面も様々です。

Googleのデータを活用した広告配信が可能であり、多くの企業がデジタル上の広告は配信として、活用しています。デバイスをパソコン、デバイス、タブレット、テレビ画面で入札を変えることができ、プラットフォームに合わせた配信を行うことが可能です。

YouTubeの広告の詳細は下記からご確認ください。

【2021年最新版YouTube広告】第一弾:YouTubeの特徴は?最新の運用型広告メニューの種類についても徹底解説! 【2021年最新版YouTube広告】第二弾:最新の広告メニュー「YouTube Select」とは?YouTubeの予約型広告メニューについて徹底紹介!

TVer
民放テレビ局5社が連携して運営する公式テレビポータルです。番組再生中に流れるインストリーム広告を配信できます。無料で見逃し配信を見れるTVerは、1350万MAU(2020年9月時点)を持つ国内最大級の動画配信サービスです。放送局の安全性が高く人気のあるコンテンツのみに広告配信されるため、ブランド棄損やアドフラウドの心配はありません。

配信したい局があれば1局で指定もでき、プログラマティック配信を行うことも可能です。

TVerの広告メニューの詳細は、今後SORENAを通じて紹介していきます。

ABEMA 国内初の無料インターネットテレビ配信サービスで、番組の間に広告が挿入できます。
5900万DL(2020年9月時点)を突破し、若年層を中心に利用されています。

多くのリーチ量を持つABEMAは、広告を最適化することで、高い完全視聴率を獲得できるのも特徴の1つです。

コネクテッドTVを通じて広告配信を行うことができる媒体は多数あり、ユーザー層に合わせたプラットフォームを活用していくことが有効です。

コネクテッドTVの今後

アメリカのコネクテッドTV広告の支出は2021年には113.6億ドル(約1兆1000万円)に増加し、2024年までに、2020年の広告支出の2倍以上である182.9億ドル(約1兆9000万円)になると予測されています。これはメディア広告費全体の約5%を占める数値です。

引用元:https://otonal.co.jp/wp-content/uploads/2021/02/2021-02-08-3-1024x767.png

国内のコネクテッドTV広告の市場規模は、2020年に前年比1.6倍の102億円となる見通しとなり、2024年には558億円の市場規模にまで発達すると予測されています。

引用元:https://otonal.co.jp/wp-content/uploads/2021/02/2021-02-08-2-1024x769.png

まとめ

インターネット回線に接続して利用するコネクテッドTVの利用が増加していることがわかりました。テレビ視聴と同じ環境でOOTを通じて、様々なサービスを利用することができます。

コネクテッドTVを介して、YouTubeやTVerを視聴している際に配信を行い、デジタルと同じようなターゲット方法で、テレビと同じ画面の大きさで広告視聴を促すことができます。
スマートフォンよりも大きい画面で広告接触されることで、印象を残すことができます。

またファミリー層でリビングにあるテレビがコネクテッドTVであれば、複数人同時に視聴され、商品認知にいたり、かつ家族との会話のきっかけにもなるかもしれません。

まだアメリカに比べて日本市場規模は低いですが、コネクテッドTVの利用がもっと広がれば、消費者とのデジタル上のコミュニケーションが変わってくると考えられます。

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参考記事 若年層ほどCTVの利用が多い/若年層は複数人で視聴する共視聴が増加【ニールセン調査】
コネクテッドTVとは?5年で8倍!急成長の広告市場規模も解説