HOME TREND インターネット上のデータに価値が付く!?デジタルデータ、NFTを徹底解説!2022年にヒットするNFTトレカ&アートとは?

インターネット上のデータに価値が付く!?デジタルデータ、NFTを徹底解説!2022年にヒットするNFTトレカ&アートとは?

TREND 2021.12.17

2021年3月22日、『Twitter』の共同創設者兼最高経営責任者(CEO)のジャック・ドーシー(Jack Dorsey)によって2006年に呟かれた”初ツイート”がNFTとしてオークションに出品され、約3億1500万円という驚愕の金額で売却され大きな話題を集めました。

TwitterのドーシーCEOの初ツイートNFT、3億円超で落札 全額寄付

このニュースでNFTの名前を初めて耳にした方も多いのではないでしょうか?

NFT(Non-Fungible Token)は、TikTokなど若年層に人気のアプリの参入、また誰でも作成できる点で、今後若年層を中心に広がっていく話題だと考えられます。

「一点物」に価値を感じている人やアーティスト・クリエイターにお金を落としたい人にとって格好の新コンテンツになりうるNFTは、若年層の消費行動の1つ「エモ消費」とも結び付けられます。「自分の思いがこもった特別な物」を所持し、精神的満足感を得る若年層にとって、インターネット上に「一点物」を作ることができるNFTは今後注目すべき話題なのではないでしょうか。

今回は若年層にも注目されつつある「NFT」について、詳しく解説します!

NFTとは?

NFT=Non-Fungible Token(非代替性トークン)

ブロックチェーン技術により唯一無二で代替不可能であることを証明したデジタルデータのことです。

代替不可能、分割不可能であるため、NFTに記録された購入者の所有権は強固に保護されます。例え転売されてもブロックチェーンで履歴を辿れるので、その作品が本物であることを証明することが可能なのです。

わかりやすく言えば、「デジタル上で物を所有できるようになった」ということです。

例えば、これまで「1点モノ」といえば、天然石アクセサリー、絵画などの物理的に存在するものでした。

しかしNFTは、ブロックチェーン技術を使用することにより、インターネット上のデータに希少価値を持たせ、インターネット上に「1点モノ」を作ることができます。

ブロックチェーン…データの全ての順序をを一箇所ではなく複数の分散型コンピュータネットワークに記録するもの。

ブロックチェーンには主に以下の4つの特徴があります。

・ 改ざんが非常に困難

・システムダウンが起きない

・取引の記録を消すことができない

・自律分散システム

(https://www.softbank.jp/biz/future_stride/entry/technology/20180425/ )

NFTは、このブロックチェーン技術を活用して唯一無二の価値のあるデータをインターネット上に残すことができるのです。

ここからは、2022年のヒット予測にもランクインしているこの今話題のNFTを詳しく紹介していきます。

特徴は?

1.価値の可視化

マーケットプレイスに再販価格が表示されるなど、価値を簡単に把握することができます。

2.誰でも作成可能

誰でもNFTを作成し、市場に流通させることができます。

3.移動可能性

所有者は自身のNFTを売買するなど、自由に取引することが可能です。

4.贋作がない

リアルの世界では、絵画などの希少価値のあるものを真似した贋作が作られることがあります。素人には区別のつかない贋作は簡単に作られてしまうことが多いです。しかしNFTは、デジタルデータが本物であることを容易に証明できるため、贋作を作ることができません。

5.限定商品を作ることができる

NFTはデジタルデータでありながら、消費者を惹きつける鉄板のマーケティング手法、「限定商品」を作ることができます。限定という情報をパブリックなブロックチェーンに記載すると世界中の誰もが参照可能になり、コピーや改ざんができなくなるのです。

NFTの活用方法は?

・NFTアート

NFTアートは、デジタルアートと「NFT」を掛け合わせた作品です。

NFTアートには、ブロックチェーン技術を用いることで様々な情報を追加で記録することができます。たとえば、作成者を記録することで作品が本物であることを証明できたり、購入者は所有権を明らかにすることが可能です。

投資分野としても注目を集めていて、アーティストだけでなく多くの投資家が投機目的で取引を行なっています。

今話題のNFTアートとは?仕組みや作り方と販売・購入方法を詳しく解説【デジタルアート】 | Media Argo(メディア アルゴ)

クリプトパンクス(CryptoPunks)のNFTアート。カード大手のVisaが、女性画像1点を約15万ドル(約1700万円)で購入しました。

https://www.coindeskjapan.com/120253/

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・NFTトレカ

NFTトレカとは、ブロックチェーンが活用された実物が無いデジタルトレーディングカードです。

トレーディングカードはキャラクターやアイドルなど様々な種類があり、異なる様々な種類の絵柄や写真が印刷されていて、収集、交換されることを想定して作られています。

これにNFTを活用することで独自の画像・音声・動画などのデータがカードごとに内包され、それぞれに資産価値を持たせることができます。1度購入したカードはNFTマーケットプレイスを通じて自由に売却することも可能です。

本来の「トレカ」の醍醐味である収集、交換をデジタル上でも楽しむことができるのです。

https://coincheck.com/ja/article/476#i3

「SKE48」の撮りおろし画像を収録した「いきなりNFTトレカ」日本企業初のアイドルコンテンツ分野でNFTを活用したデジタルトレーディングカードの発行。

https://www.google.co.jp/amp/s/prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000001.000065299.html

SNSの参入

2021年、盛り上がるNFTの分野にはテック系企業が足を踏み入れ、関心を示しました。

・TikTok

若者に人気の短尺動画プラットフォームTikTokは、2021年10月にNFT事業への進出として、NFTコレクション「TikTok Top Moments」を発表しました。

このコレクションは、TikTokのトップクリエイターのコンテンツを活用した独自のNFT作品です。

TikTokのドロップサイトでは、このプロジェクトについて「NFTは、クリエイターがコンテンツを評価され、報酬を得るための新しい方法であり、ファンはTikTokにおいて文化的に重要な瞬間を所有することができる。」と述べられています。

https://jp.techcrunch.com/2021/10/04/2021-09-30-tiktok-starts-flirting-with-nfts/ https://hedge.guide/feature/tiktok-to-suport-nft-business-bc202111.html https://tiktok.immutable.com/

・LINE

LINEは独自のNFTプラットフォーム「NFTマーケットプレイス」を開設しました。このマーケットでは、キャンペーンなどで付与されたNFTを出品したり、購入することができます。

多くの人が使用する「LINE」が参入したことで、誰でもNFTの出品・購入・交換可能となり、使いやすくなることが期待されます。

※NFTを購入するときはLINE独自の仮想通貨である「LINK(LN)」が必要です。閲覧に年齢制限はありませんが、出品・購入する場合は「LINE BITMAX」の利用可能な20-75歳が対象です。

https://fisco.jp/media/line-nftmarket/

このように、若者にも親しみのあるSNSを運用する企業もNFTに参入し、NFTは若者にも身近なものとなってきました。

まとめ

2022年のヒット予測にもランクインしている今話題のNFTについて解説してきました。

一見難しい専門用語のように聞こえるNFTですが、誰でも作成可能であり、市場に簡単に流通させることができます。最近では、小学3年生の通称「Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)」くんが夏休みの自由研究で描いたドット絵のNFTアートに380万円の価値が付いたこともありました。

デジタルデータに唯一無二の価値を付けることができるNFTは、今回紹介したアート、トレーディングカード以外にも会員権、電子書籍などあらゆる幅広いジャンルでの活用が期待されています。インターネットビジネスの世界をさらに進化させるかもしれないNFTの需要は今後さらに高まっていくのではないでしょうか。

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