HOME MEDIA 【2021年最新版YouTube広告】第一弾:YouTubeの特徴は?最新の運用型広告メニューの種類についても徹底解説!

【2021年最新版YouTube広告】第一弾:YouTubeの特徴は?最新の運用型広告メニューの種類についても徹底解説!

MEDIA 2021.03.05

YouTubeは2021年現在、6,500万MAUとSNSとしては日本で最大のUU数を誇ります。

2005年に動画専用プラットフォームとしてサービスが開始されて以降、世界でも最も多くの人に利用されているSNSになります。

日本では近年Youtuberという職業が注目され、多くの人気Youtuberが誕生しました。
2020年は芸能人もYouTubeに進出し始め、開設して数か月で200万人以上の登録者を獲得するチャンネルもあるなど、新たな盛り上がりの形を見せていました。

SNSとしてのYouTubeが盛り上がると共に、マーケターからテレビに変わる新たな「マス広告」の一つとして注目されているのが、YouTube広告です。

YouTube広告にはどのような特徴があり、2021年現在どのような種類の広告メニューがあるのかについて、徹底解説していきます。

YouTube広告の特徴

YouTube広告の特徴は大きく4つあります。

1.広告接触者数の多さ

YouTubeのユーザー数はSNSで最も多く、非常に多くの広告接触者を獲得できます。

またユーザーの行動の特徴として、他のSNSよりも長い時間利用することがあげられ、一回の利用で動画広告と接触する機会が多数あります。

またSORENAリサーチでは、一日に一回以上YouTubeを利用するユーザーが全体80%以上、一日5回以上利用するユーザーが50%以上を占めていることがわかっています。

このような状況から、YouTubeのトップページ広告(マストヘッド)は、テレビ広告と同様にかつテレビ広告よりも安くマスにリーチすることができる広告の場として、大きく注目されています。

2.動画広告の親和性

YouTubeは動画視聴を前提とした媒体であり、ユーザーは利用する際に視覚と聴覚の両方をYouTubeに注意を向けることが多くなっています。

またYouTube広告の多くは、動画再生前もしくは途中で表示されるため、動画視聴の流れの中で自然に見られやすいです。

動画広告を通して、視覚と聴覚の両方に効果的にかつ確実に訴えることができることが、YouTube広告の大きな利点の一つと言えるでしょう。

3.非常に詳細なターゲティング

YouTube広告ではGoogleアルゴリズムを使用した、非常に細かなターゲティングが可能になっています。
※詳細については別記事にて紹介します。

4.ファネルに合わせた広告メニュー

YouTube広告には、各ファネルの目的に合わせたメニューがあります。

広告接触者に対してどのような態度変容をさせたいかに合わせてメニューを選択し、適切なコミュニケーションを行うことが可能になっています。

5.一定金額以上でBLSが実施可能

一度の施策で一定以上の広告出稿を行うと、BLS(ブランドリフト調査)と言われる広告の効果を評価するための調査を、無料で実施することが可能になります。
※詳細については別記事にて紹介します。

YouTube広告の特徴について紹介してきましたが、実際YouTube広告にはどのような種類があるのでしょうか。

予約型広告と運用型広告

YouTube広告には配信までの手順や仕組みの違いにより、大きく分けて2種類の広告があります。

◆予約型広告

予約型広告は配信を行う前に、あらかじめ発注し予約を行う必要があるメニューになります。

ホーム画面上部に表示されるマストヘッドや、2020年にリリースされた「YouTube Select」が当てはまります。

予約型広告は、非常に多くのリーチを得られるものや広告配信先の安全性や正確性が担保されているものが多く、確実な広告配信を行うことができます。

※詳細については別記事に紹介します。

◆運用型広告

運用型広告は事前に予約を行う必要がなく、入稿から配信までの時間が短い広告メニューです。

広告配信の際には自分たちの裁量で細かくハンドリングできるため、急な予算変更やターゲット追加等にも素早く対応することができます。

目的や課金形態の違いによって多くのメニューがあり、時期ごとにメニューを変えていくことで、ファネルの上から下まで一貫して配信することもできます。

課金の種類

YouTube広告では、広告の課金形態が複数あり、それぞれに基づいてどのようなユーザーに広告配信されるかが異なります。

◆CPM課金

インプレッション数が増える(1,000インプレッション)ごとに、金額が加算されていく課金形態です。
この課金形態では、多くのインプレッション数およびリーチ数を獲得でき、より多くの人に対して広告接触させたい場合に有効です。

◆CPV課金

視聴数が増えるごとに、金額が加算されていく課金形態です。
動画を視聴する傾向にある人に対して配信を行うため、とにかく動画広告をたくさん視聴して欲しいという場合に有効です。

◆CPC課金

クリック数が増えるごとに、金額が加算されていく課金形態です。
より広告をクリックする傾向のある人に配信を行い、広告クリック数を増やしたい場合に有効です。

◆CPA課金

アクション数(コンバージョン数)が増えるごとに、金額が加算されていく課金形態です。
この課金形態では、GoogleのAIがアクションを起こしやすい人に向けて配信を行い、予算内でコンバージョン数を最大化してくれます。

これら4つの課金形態を使い分けることで、各広告の目的にあった効率的な配信を行うことが可能になります。

運用型広告の種類

YouTubeの運用型広告には大きく分けて、「Bumper」と「Trueview」という2種類のメニューがあります。
さらに「Trueview」には、目的ごとにいくつかの種類があります。
それぞれについて一つずつ紹介していきます。

◆Bumper

6秒の動画を配信することができるメニューです。

動画のスキップは行えず、課金形態はCPM課金のみとなっており、短尺動画で多くのリーチおよび認知を獲得できるようなメニューとなっています。

◆Trueview for Reach

Trueview for Reachは、Bumperよりも長尺な動画をCPM課金で配信することができるメニューです。

Bumper同様、リーチおよび認知の獲得に効果的です。

◆Trueview Instream

Trueview InstreamはCPV課金で配信できるメニューで、十数秒の動画から数分の動画まで尺に関係なく視聴最大化を目指して配信を行うことができます。

開始から5秒でスキップでき、30秒未満の動画についてはフル尺再生、30秒以上の動画については30秒再生で視聴回数1回と定義され、CPV課金で加算されます。

ある程度の尺の動画広告を見せることで、内容の理解促進などに効果があります。

◆Trueview for Discovery

YouTubeトップ面のサムネイルの合間や、視聴ページの関連動画部分などの場所に、バナーのように表示されるメニューです。

広告をクリックして視聴した場合に、CPV課金によって金額が発生する仕組みになっています。

◆Trueview for Action

CPA課金によって配信され、アクション(コンバージョン)を起こしやすい人に動画を試聴させることのできるメニューです。

コンバージョンの最大化が行うことができるため、 ファネルの最下層にアプローチするのに効果的です。

運用型広告の裏技「VAS」

YouTubeの運用型広告の種類について紹介しましたが、ここでは「VAS」と呼ばれる方法について紹介します。

「VAS」はVideo Ads Seaguencingの略称で、複数のメニューを順番およびそれぞれのトリガーを整理した上で配信し、ストーリー性を持たせた配信でファネルの上から下まで一貫した動画広告を見せることができるメニューになります。

※トリガーは「インプレッション」「視聴」「スキップ」の三種類があります。

例えば配信方法としては以下のような例があげられます。

この場合は訴求軸ごとに複数クリエイティブを用意し、短尺動画の視聴ユーザーに対してより長尺動画を見てもらう設計のため、より動画内容に興味を持っている人に見てもらうことができ、理解促進の効率化を可能にしています。

まとめ

YouTube広告の記事第一弾では、YouTube広告の特徴および運用型広告の種類について紹介してきました。

目的やクリエイティブに合わせた動画広告を細かくハンドリングできることが、YouTube運用型広告の大きな魅力の一つになっています。

第二弾の記事では、予約型広告メニューの種類について、YouTube広告のターゲティング方法について紹介していきます。