【2021年最新版YouTube広告】第二弾:最新の広告メニュー「YouTube Select」とは?YouTubeの予約型広告メニューについて徹底紹介!
SNSの中で日本最大のユーザー数6,500万MAUを誇るYouTube。
コロナ禍の2020年にYouTubeはさらなる盛り上がりを見せたなか、YouTube広告もデジタルマス広告として大きく注目されています。
前回の記事では、YouTube広告の特徴や仕組み、運用型広告のメニューについて紹介しました。
【2021年最新版YouTube広告】第一弾:YouTubeの特徴は?最新の運用型広告メニューの種類についても徹底解説!
今回はYouTube広告の予約型広告メニューについて紹介していきます。
予約型広告とは
前回の記事でも紹介しましたが、予約型広告は配信前にあらかじめ発注を行う必要があるメニューです。
運用型広告は、入稿から配信まで短期間で行うことができリアルタイムで細かくハンドリングできることが特徴ですが、
予約型広告は細かい調整ができない一方、大きくリーチを獲得できたり安全性の高い配信を行うことができます。
予約型広告の種類
YouTubeの予約型広告は、大きく分けると「マストヘッド」と「YouTube Select」の2種類があります。
ここでは、まずマストヘッドについて紹介していきます。
◆マストヘッドとは
YouTubeマストヘッド広告(クロススクリーンビデオマストヘッド)とは、アプリを開いて一番最初に目に入ってくるトップページ上部の広告です。
デスクトップ/モバイル/テレビ等のデバイスに関わらず、トップページに大きく表示されるため非常に視認性が高く、キャンペーンローンチ時の認知拡大などに非常に効果的なメニューになっています。
テレビ画面でのマストヘッド表示例。(https://www.youtube.com/videomasthead/のキャプチャ)
画面の大きなテレビでは特に視認性が高く、非常に効果的である。
◆マストヘッドの課金形態
マストヘッドはインプレッション課金(CPM課金)のみ可能になっています。
※YouTube広告の課金形態については前記事を参照
以前は一日一社買い切り型のCPDマストヘッドというメニューがあり、マスに向けて大きくリーチできるデジタル広告として存在していました。
CPDメニューは2020になくなりCPMメニューのみとなったため、一日に一社以上が広告を配信できるようになっただけでなく、一度に最大7日間の配信を行えるようになりました。
◆マストヘッドの詳細
CPDマストヘッドはターゲティング不可でオールターゲットのみでしたが、現在のマストヘッドではある程度のターゲティングが可能となっています。
デモグラやデバイスなどのターゲティングができますが、ターゲティング要素を増やすごとにお金がかかる仕様になっています。※一部例外あり
デスクトップでのマストヘッド表示例。
マストヘッド広告では、デバイスに関わらず動画が無音自動再生され(モバイルのブラウザでの使用は除く)、ユーザーが広告部分をクリックすることで有音再生に切り替わります。
また、デスクトップおよびモバイルではCTAボタンを表示させることができ、マストヘッドから直接コンバージョンを獲得することも可能になっています。
もう一つの予約型広告「YouTube Select」とは
ここではもう一つの予約型広告である「YouTube Select」について紹介していきます。
https://www.youtube.com/watch?v=VNDV1jGCuW4
「YouTube Select」は2020年に新たに誕生したメニューで、以前存在していたメニューである「Google Preferred」をリブランディングしたものになります。
◆YouTube Selectの特徴
YouTube Selectでは、登録者数や視聴数などが多い上に有害/センシティブなコンテンツを配信していない、上位5%の優良チャンネルに配信されるなど、安全性の高い配信を行うことができます。
また、優良チャンネルの中で広告との親和性が高いコンテンツを選択し配信できるため、正確な配信を行うことができます。
YouTube Selectには、コンテンツの選び方によって、「LINEUPS」「CUSTOM」「PROGRAM」の3種類存在しています。
それぞれのメニューについて紹介していきます。
YouTube Selectのメニューとは
◆YouTube Select Lineups
LineupsはYouTube側で選ばれたカテゴリごとのラインナップの中から、配信先のパッケージを選ぶことができるメニューです。
ラインナップの中には「MUSIC」や「FOOD&LIFESTYLE」などがあり、現在も新たなパッケージが続々追加されているため、広告との親和性がより高いチャンネルで安全な配信を行うことができます。
◆YouTube Select Custom
CustomはLineupsのように用意されたパッケージではなく、各広告に合わせてチャンネルを選定し独自のパッケージを作り配信するというメニューです。
より細かくフレキシブルなカテゴライズが可能になり、安全性と正確性の高い配信を行うことができます。
◆YouTube Select Program
Programは子供向けの動画プラットフォーム「YouTube Kids」への配信と、「Sponsorship」という買い切りメニューの2種類があります。
それぞれ全く効果や仕組みが異なりますので、一つずつ紹介していきます。
YouTube Select Program 「YouTube Kids」編
YouTube KidsはYouTubeが展開している未就学児~小学生向けの動画プラットフォームです。
アプリやウェブなどで視聴できるだけでなく、テレビでの配信にも対応しています。
特徴としては、小さな子供向けのコンテンツが充実しており、親子そろって視聴する機会が多いということです。
YouTube Select ProgramによってYouTube Kidsに配信を行うことで、親子に同時に視聴してもらえるため、玩具など使用者(子供)と購入者(親)が分かれているジャンルの広告には非常に最適なメニューになっています。
YouTube Select Program 「Sponsorship」編
Programのもう片方であるSponsorshipは、特定のチャンネルについて一定の期間買い切り、独占して配信を行うことのできるメニューです。
例えば、広告に起用しているタレントのチャンネルを買い切り、独占して広告配信を行うことでファンからの確実な認知を獲得出来たり、
YouTube Liveによるライブ配信の間の広告配信を独占することで、大きな認知を獲得することができます。
◆Sponsorshipの事例
北海道で毎年開催されているオールナイト型のロックフェスティバル「RISING SUN ROCK FESTIVAL」の公式YouTubeチャンネルと、auによるSponsorship広告の事例を紹介します。
2020年はコロナの影響で開催中止となった「RISING SUN ROCK FESTIVAL」。
そのため本来開催予定であった8/15に、過去のライブ映像や配信限定のトークショーやライブ配信を組み合わせた特別プログラムを、YouTube Liveにて放送しました。
夏休み期間中の休日のオールナイト配信ということもあり、非常に多くの視聴者を獲得しましたが、そこにSponsorship広告を出したのがauでした。
特別プログラム自体にも協賛という形で協力していたauですが、合わせて独占した広告配信を行うことで非常に効果的に認知を獲得することができました。
結果として、訴求である「au 5G」についての広告接触者の純粋想起率が2倍になり、Sponsorship広告が大きな効果をもたらしました。
YouTube Selectで配信できる動画の種類とは
YouTube Selectでは、運用型広告と同様にBumperとTrueviewにて配信を行うことができます。
課金についてはインプレッション課金になるため、視聴やクリックの最適化はできませんが、特定のターゲットに広く認知を獲得することができます。
※詳細についてはinfo@sorena.mediaまでお問い合わせください。
まとめ
ここまで、YouTubeの予約型広告について紹介してきました。
予約型広告は広く認知を獲得できる、安全で正確な配信ができるなど、運用型広告では出来ないような広告配信を行うことができます。
少額での配信は難しいですが、その分認知や態度変容に強力な効果があるため、魅力的な広告の一つだと言えるでしょう。
さてYouTube広告第三弾では、YouTube広告のターゲティングについて紹介していきますので、そちらもぜひご覧ください。