HOME PROMOTION 【簡単解説】音楽・歌が広告効果を上げる!耳に残るCMソングからWeb動画、MVまで|PR成功事例3選付き

【簡単解説】音楽・歌が広告効果を上げる!耳に残るCMソングからWeb動画、MVまで|PR成功事例3選付き

PROMOTION 2020.06.25

突然ですが、みなさんが今までに見たCMや広告の中で、特に明瞭に覚えているものをいくつか思い浮かべてみてください。
その中にはきっと、印象的な音楽が使われたCMや広告が入っているのではないでしょうか。

広告に音楽を使えば、老若男女問わず様々なターゲットユーザーの心を惹きつけることができます。
一説によると、音楽は、商業ラジオが始まるよりも前からすでに広告として使われていたといいます。

Web動画やCMを作る際、その効果を上げるために音楽の使用を検討する人も多いでしょう。
本記事では、そんな皆さんのために、音楽の持つ効果や、それを最大限に利用した広告音楽の成功事例を紹介します。

広告における音楽の効果

音楽が広告にプラス効果をもたらすことはなんとなく想像できると思いますが、実際にその効果を裏付けるデータや調査結果も数多く存在します。

音楽が広告にもたらす様々な効果

オハイオ州立大学は、音楽の効果を次のように説明しています。

  • 音楽にはエンターテインメント性があるため、広告に美的価値を付与することができる。それによって、より魅力的で印象に残る広告を作ることができる。
  • 例えば、広告の特定のパートを強調するなどして、広告の構造を理解しやすくすると共に、人々の記憶に残りやすいものに仕立てることができる。
  • 音楽には、視聴者に商品の具体的なイメージを持たせる効果もあるので、それによって記憶に残る広告を作ることもできる。
  • 広告に歌を利用すれば、その歌詞を通じて、視聴者は無意識にメッセージを受け取ることができる。

要するに、音楽を使うと、広告はより「美しく、記憶に残りやすく、印象的で、メッセージを伝えやすい」ものになるということです。

過去に行われたニールセンの調査でも同様に、視聴者は音楽の付いた広告を見たとき、創造性、共感性、有益性、情報力の全てにおいて、音楽の付いていない広告よりも高い点数をつけました。

ジャンルごとに異なる効果

音楽を広告に使うと、よい効果がありそうだということは分かりました。

しかし、どんな音楽でも使えばよいというわけではありません。目的によって、適切な音楽をその都度選ぶ必要があるからです。

特に、ポップソングかそうでないかによって、効果に大きな差があるようです。
ニールセンは、各ジャンルの音楽を次のように分析しています。
※ここでいうポップソングとは、いわゆるPOPSを含め、様々なジャンルの「一般に人気な音楽」という意味だと思われます。

ポップソング:人々の感情を動かすのに効果的
他ジャンル:情報提供(価格やプロモーションベースの広告)に効果的

もちろん、ポップソングでは情報を伝えられないというわけではありませんし、その逆も然りです。どんなジャンルの音楽も使い方によって様々な効果を発揮しますが、それぞれの特徴は覚えておきたいですね。

音楽でプロモーション効果アップ!成功事例3選

ここからは、音楽をより効果的に使うヒントを得るべく、成功した「音楽×広告」の事例を、CMからMVまで幅広く見ていきます。

Web動画:ロート製薬「恋する肌キュンmovie」

ロート製薬が、足立佳奈やコレサワなど、若者に人気のシンガーソングライターの書き下ろし楽曲を使用して作成したWeb動画。
動画は全部で4種類ありますが、第1弾の時点で再生回数はすでに1500万回を超えていたというので驚きです。

音楽の持つ、「歌詞」や「印象作り」の力を最大限に生かし、ターゲットである若年層の心を掴むことに成功した、良い例だといえるでしょう。

CM:キリン 氷結のスカパラコラボ

キリン氷結のスカパラコラボCM。
このCMもロート製薬同様シリーズになっていて、高橋一生や志村けん、さかなクンといった様々な芸能人が登場します。

この氷結の例は、「記憶に残りやすい」という音楽の特性を最大限に活かしたものだといえます。
例え氷結の熱狂的なファンでなくとも、「氷結の曲」といわれればこのCMのメロディを思い出すことができるのではないでしょうか。

また、シリーズ化して何度も同じ曲を消費者に聴かせることで、その効果をさらに高めています。

MV:Lotte ガーナ「ピンクバレンタイン」

「広告に音楽を使う」というと、CMやWeb動画、もしくはラジオなどの手段を想像する人が多いと思いますが、実はアーティストとコラボしてMVを作る、というのもとても効果的な手段です。

ガーナは2020年2月に、「ピンクバレンタイン」というキャンペーンを行いました。
そのキャンペーンの一貫で、アーティストのEveとコラボし、彼の楽曲「心予報」のMVに、「ピンクバレンタイン」のキャラクターと共に、ガーナチョコレートを登場させています。

このMVはYouTubeで約1800万回再生されています。広告として配信されたものも視聴率はとても高かったそうです。
まさに、「広告をより魅力的に見せる」音楽の効果が現れているといえるでしょう。

ちなみに、この一連のキャンペーンでは、Twitterのプロモトレンドや絵師によるイラスト展開なども行われており、SNSでも大いに話題になったといいます。
音楽の「記憶に残る」効果をより高めるためにも、SNS連動型のプロモーションを行うのも効果的かもしれませんね。

まとめ

音楽には、広告の効果を高める様々な力があることが分かりました。
また、「広告×音楽」は、CMやWeb動画に限らず、MVなど様々な形で実現できそうです。

さらに、「広告×音楽」の成功事例を見ていると、映像と掛け合わせることで音楽の力はさらに増幅するように思えます。
有名なアニメーターや歌手、お笑い芸人などを起用し、魅力的なストーリー映像と共に資料者に届けることで、より「印象に残りやすく」「分かりやすい」広告になるのではないでしょうか。

音楽配信アプリやYouTubeなどのサービスが浸透し、誰もが気軽に、様々なジャンルの音楽を聴くようになった今、音楽の持つ広告効果を今一度見つめ直してみるのも良いかもしれませんね。