GoToキャンペーン（トラベル／イート）の利用意欲は10代が最も高い？年代ごとの行き先検索方法とは

10月からGoToトラベルに加えてGoToイートがスタートし、GoToキャンペーンが盛り上がりをみせています。
若年層は、旅行や食事の写真をSNSに投稿することが習慣化していることや、卒業旅行がイベント化している関係で旅行への関心が普段から特に高いといえます。

本記事では、キャンペーンの利用意欲と若年層とGoToの関わりについてみていきます。

GoToキャンペーンとは？

GoToキャンペーンは、新型コロナウイルスの感染拡大により打撃を受けている観光や飲食業を支援するための需要喚起策として、政府から打ち出されました。

■GoToトラベル（GoTo Travel）
宿泊を伴う、または日帰りの国内旅行の代金総額の１／２相当額を国が支援する事業です。
給付額の内７０％は旅行代金の割引に、３０％は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与されます。

■GoToイート（GoTo Eat）
2020年10月からスタートしたサービスです。
①地域内の登録店舗で使える25%のプレミアムを付けた食事券を発行する
②オンライン予約サイトで予約・来店した方へ、次回以降に使える1人最大1,000円分のポイントを付与する、の2点です。

若年層のGoToキャンペーン利用意欲

GoToキャンペーンの各世代の利用意欲は下記の通りです。

出典：https://lab.testee.co/2020_covid_19_result9_gotocampaign#i-3

GoToキャンペーンを利用したいかという質問に対し、全年代で約6〜7割の人が「利用したい」と回答しました。
「すでに利用した」と回答した人は約1〜2割、「利用したいと思わない」と回答した人は約2〜3割という結果になりました。特に10代の利用意欲が高いことがわかります。

「利用したいと思わない」と回答した人の理由は、「制度がよくわからない」「感染拡大が怖い」といった意見がみられました。

若年層は行き先の検索にSNSを利用

出典：https://lab.testee.co/2020_covid_19_result9_gotocampaign#i-3

「GoToキャンペーンを利用したい・すでに利用した」と回答したの行き先検索方法は、10代の第1位が「SNS」、20代~50代以上の第1位は「予約サイト」となりました。

20代の1位は「予約サイト」ですが、2位「SNS」と僅差でした。
若年層の行き先検索は、SNSが主流になっていることがわかります。

出典：https://lab.testee.co/2020_covid_19_result9_gotocampaign#i-3

SNSの中でも、10代20代の7割以上が行き先検索にInstagaramを利用しています。

行きたい場所や気になっている場所をタグ検索すれば、実際にその場所に行った人の投稿を見られるため、場所の雰囲気をすぐに確認することができます。

また、「#travel」「 #旅スタグラム」「#food」「 #foodpic」などのタグで検索すると、旅行や食事などたくさん情報収集することが可能です。

検索のしやすさや、写真投稿を主としたInstagaramの特性が若年層の利用率が高くなっている理由だと考えられます。

若年層向けGoToキャンペーン

GoToトラベルの一環として、自動車運転免許講習と宿泊がセットになった「合宿免許プラン」は、若年層を中心に話題となり予約が殺到していました。

しかし、観光需要を喚起するというキャンペーンの趣旨に沿わないという理由から、政府の方針により11月1日以降の申込から免許合宿は対象外となってしまいました。今後また新たな若年層向けキャンペーンは打ち出されるのでしょうか。

最後に

昨今の社会情勢により打撃を受けている観光業や飲食業の支援として大々的に打ち出された「GoToキャンペーン」ですが、特に若年層の利用意欲が高いことがわかりました。

仲間と遊びたい盛りに色々と行動を制限されていたからこそ、取り戻したいという思いがより強いのかもしれません。
修学旅行の中止が相次いだ中、卒業旅行シーズンが近づいています。
今年度は難しくとも、来年度以降高校生や大学生の若年層を対象としたキャンペーンが発表されれば、旅行業界や飲食業界は更なる盛り上がりをみせられるのではないでしょうか。

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