卒業旅行シーズンにも！旅行業界の大学生向けキャンペーン4選【海外事例あり】

LCCやユースホステル、ゲストハウスの普及により、低予算で旅行できるようになった昨今、休暇を利用して旅行をする学生も増えています。
2018年にマイナビトラベルが行った調査では、調査対象であった大学生・大学院生1,925名のうち実に49.8%が、長期休暇の間に旅行をしていたことが分かっています。

旅行業界の各企業にとっても、大学生はもはや見逃すことのできないターゲットになったといえるでしょう。

この記事では、そんな大学生を取り込むことに成功した、旅行業界のプロモーション事例を、海外・国内共に紹介します。

旅行業界大学生向けキャンペーン－国内編

学生考案キャンペーン、H I.S「おねだりメーカー」

H.I.Sの「おねだりメーカー」は、旅費を工面したい大学生と、その援助をしたい保護者を後押しするために作られたサービスです。

なんと、神戸大学の現役大学生が、広告研究会のコンテスト”Adfes”で提案した企画です。

旅費の工面に苦しむ学生に対し、資金援助を求めて親にプレゼンをしようと呼びかけ、簡単に資料作りができるサイトも開設しています。
サイト上では、5つの質問に答えるだけで簡単にプレゼンの資料が作成でき、おねだりしたい人にその資料を送信できます。

SNSを有効活用！ジェットスター

ジェットスター・ジャパンは、2019年の7月〜8月にかけて、「学生限定！ジェットスターでニッポンまるっと旅しよう！キャンペーン」と銘打ち、国内就航地の魅力をSNSで発信する「学生アンバサダー」を募るキャンペーンを行いました。

#ジェットスター、#ジェットスター旅部、#学生ニッポンまるっと旅、@jetstar_japanの4つのタグを付け、旅先の魅力をつづった文章と共に、その地で撮った写真をInstagramに投稿するだけで参加できます。

投稿者の中から学生アンバサダーが選出される仕組みで、選ばれたアンバサダーたちには、ジェットスターの国内全就航地を一度ずつ巡ることができる「ニッポンまるっと旅チケット」がプレゼントされました。

旅行業界大学生向けキャンペーン－海外編

Youtuberとコラボして大成功！Circa 39ホテル

Circa 39は、アメリカ・マイアミビーチで最も有名なブティックホテルです。

2014年、Circa 39はユニークなSNSコンテンツの配信と、ネット上でのホテルの宣伝という2つの目標を掲げ、「Vloggers & Vagabonds（動画ブロガー＆さすらい人）」キャンペーンを立ち上げました。
5人のトップYouTuberをマイアミへ招待し、Circa 39に滞在しながらマイアミのローカルな情報を配信してもらうという企画です。

この企画は、大学生をはじめとするネット世代の好評を得ることに成功しました。
配信から2か月でコンテンツの再生回数は50万回に上り、6万5000人以上の人が、シェアやコメントなどポジティブなフィードバックを行なったそうです。
最終的に、ROI1177%、メディアバリュー11万7千ドルという驚異的な数字をはじきだし、このキャンペーンは大成功をおさめました。

ミュージックフェスを利用！Airbnb

2017年、Airbnb社は、カリフォルニア州で開催される大規模野外ミュージックフェス「Coachella」に目をつけ、独創的なキャンペーンを行いました。

同社は、このイベントに参加する、ミュージシャンのMartin GarrixやLady Gagaなど数多くのビッグネーム・セレブに、イベント期間中、ゲストハウスを提供したのです。

イベント期間中の滞在先を手に入れたセレブたちは、ゲストハウスでの快適なステイをインスタグラムに次々アップ。 なかには10%以上のエンゲージメント率を得た投稿もあり、大きな反響を呼びました。

さいごに

この記事で紹介したもの以外にも、大学生を対象とした旅行キャンペーンは数多く存在します。
その内容はどれもユニークで、インフルエンサーを利用したものからSNSでのキャンペーンまで様々です。

海外旅行のハードルが下がり続けていることからも、今後、大学在学中に旅行を楽しむ人はますます増えてゆくと考えられます。
旅行業界で働いている方は、この記事で紹介した成功事例を参考に、大学生向けのキャンペーンを考えてみてくださいね！