HOME MARKETING 【2021年度SORENAリサーチ最新版】若年層(Z世代)のSNS 利用頻度の実態を徹底解説!コロナ禍が与える影響とは?

【2021年度SORENAリサーチ最新版】若年層(Z世代)のSNS 利用頻度の実態を徹底解説!コロナ禍が与える影響とは?

MARKETING 2022.01.18

SORENAでは、若年層のSNS利用に関する調査を定期的に行っています。

今回の調査では、15歳〜24歳の若年層800人に対して、主要な6つのSNSの利用頻度について調査し、2020年に実施した調査との比較を行いました。
調査内容を前回と統一することで定点的な観測・分析を行い、若年層のSNS利用頻度がこの一年でどのように変化しているかを明らかにしました。

SNSの利用頻度は、各SNSの特性やそれに伴うユーザーの利用シーンや利用目的を知るうえで重要な指標となり、それを知ることでSNSに合わせたデジタルアプローチを行うことができます。

前回調査を行った2020年は、オンライン授業やテレワークが多く行われており、在宅時間が非常に長くなっていましたが、2021年は対面での授業/仕事などが増え家での過ごし方が変化しています。

そのことが、若年層のSNSを触れる機会にどのように影響しているかを調査するとともに、媒体ごとの特性(動画メディアやコミュニケーションツールなど)によってもどう違っているかを調査しました。


調査概要

調査名:2021年冬季実施 若年層に関する定量調査
調査方法:オンライン調査(ネットリサーチ)
調査期間:2021年冬季
調査対象:15歳~24歳の男女800人
※職業別に、高校生・大学生・社会人(公務員・自営業を含む)・その他/フリーター(主夫/主婦・パート/アルバイト・無職を含む)と分類し、それぞれ男女100人ずつに調査を実施しました。

調査SNS:YouTube・Twitter・Facebook・Instagram・LINE・TikTok
調査頻度:1日30回以上・1日10回以上・1日5回以上・1日1回以上・週3~4回・週1~2回・月1~3回・それ以下(月1回以下)


それでは、実際の調査結果について見ていきましょう。

<2020年と2021年の利用頻度の変化は?>

まず各SNSの利用頻度が、2020年から2021年にかけてどのように変化していたのかを調査しました。

以下のグラフは、2020年夏季と2021年冬季における、各SNSのユーザーの利用頻度を調査し、その割合を棒グラフとして比較したものになります。

左から順に利用頻度の高いユーザーとなっており、右に行くほど利用頻度が低いユーザーという順番になっています。

比較の線が左上がりの場合は、「利用頻度の高いユーザーが増加している=ユーザーの利用頻度が高まっている」、比較の線が右上がりの場合は「利用頻度の高いユーザーが減少している=ユーザーの利用頻度が低くなっている」ということがわかります。

今回の調査では、1日10回以上触れる人をヘビーユーザー、1日1回以上触れる人をミドルユーザー、それ以外の人をライトユーザーと定義付けます。

グラフの傾向を見ると、全媒体において右下がりになっており、ユーザーの利用頻度が低くなっている(利用頻度の高いユーザーが減っている)ことがわかります。

前回調査時の2020年夏季に比べて、2021年冬季は在宅時間が短くなったことにより、SNSとの接触頻度も減少したと考えられます。

媒体ごとの比較を行うと、どの媒体でも同様に利用頻度の減少傾向にあるため、2020年と大きな差は見られませんでした。

最も利用頻度が高い(ヘビーユーザーの割合が多い)のは、Twitter、Instagram、LINEとなっています。
次いで利用頻度が高いのはYouTube、TikTokという動画系メディアになっていました。

Twitterは即時性の高いメディアであり、情報が更新される頻度が非常に高いため、SNSをチェックする頻度が必然的に高くなっていると考えられます。

コミュニケーションツールであるLINEや、近年若年層の間でコミュニケーションツールとしての利用が高まっているInstagramは、利用頻度が高くなっていると思われます。

動画メディアであるYouTubeやTikTokは、視聴するためにある程度のまとまった時間を必要とすることもあり、利用頻度がそこまで多くないと考えられます。

ここからは、媒体ごとの詳細な数値を見ていきます。

<YouTube>

YouTubeは、女性よりも男性の方がヘビーユーザーの割合が多い傾向にあります。

職業別で見てみると、高校生⇒大学生⇒社会人の順で利用頻度の高いユーザーが多くなっています。

動画の視聴という時間がある程度必要な媒体であるため、時間に余裕のある職業(学生)のユーザーの利用頻度が高くなっていると思われます。

<Twitter>

Twitterでは、即時性の高いメディアであり情報の更新頻度が非常に高いメディアであるため、性別や職業に関わらず、ライトユーザーの割合が少なくなっています。

ヘビーユーザーの割合が「男性よりも女性の方が」「高校生⇒大学生⇒社会人の順で」多くなっています。

<Facebook>

Facebookでは、男性の方が女性よりも利用頻度が高く(利用頻度の高いユーザーが相対的に多く)なっていました。

<Instagram>

Instagramは、最も男女の利用率の差があるメディアですが、利用頻度にも明確な差が見られています。

ヘビーユーザーの割合は特に女性の方が10ポイント以上多く、利用頻度の高いユーザーの割合が相対的に多くなっています。

<LINE>

LINEは、Instagramと同様に女性の方が利用頻度の多いユーザーの割合が多くなっていました。

またライトユーザーの割合は、Twitterと同様に性別や職業に関わらず少なくなっています。

やはりコミュニケーションツールとしての利用がメインのSNSであるため、連絡手段としして必然的に利用頻度が多くなっていると思われます。

<TikTok>

TikTokの職業別の利用頻度を見てみると、ライトユーザーの割合は高校生⇒大学生⇒社会人の順で少なくなっていました。

またヘビーユーザーの割合も高校生が大学生や社会人と比べて10ポイント以上の差がありました。

TikTokは高校生を中心に若年層において利用拡大を続けているメディアであり、2020年から2021年における利用率の上昇が最も見られたのも高校生となっていました。

利用率や上記の利用頻度の差から見ても、利用ユーザーの中心は高校生であることが想像できます。

まとめ

今回の調査では、若年層のSNSの利用頻度を見てきました。

2020年から2021年にかけてどの媒体でも利用頻度が減少していることがわかり、コロナ禍の収まりによる在宅時間の減少により、SNSに向き合う機会が損なわれていたことが考えられました。

また媒体ごとの利用頻度の差も明らかになり、即時性の高いTwitterや連絡手段としての利用が多いlINEでは、他のSNSと比較してヘビーユーザーの割合が多い傾向にありました。

SORENAでは、若年層のSNSの利用率や利用時間についても調査しています。
【2021年度SORENAリサーチ最新版】2020年~2021年にかけての若年層のSNS利用率の変化とは??
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