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【最新版マーケティングリサーチ】若年層(Z世代)のSNS利用時間を徹底調査!!2021年に長時間利用されたのはYouTube・Twitter・TikTok?!

MEDIA 2022.01.14

デジタルネイティブと言われる若年層ですが、果たしてどれほどの時間をSNSに費やしているのでしょうか。

どのような属性の人がどれぐらいの時間SNSを利用しているかを知ることで、各SNSに対してどの層が関心を向けて利用しているかを把握することができます。利用時間が長い、すなわち関心が高く回遊が多いターゲット層を把握しておくことで、ターゲットにリーチする適切な媒体を選ぶことができるのです。

今回はSORENAによる独自調査を行い、若年層のSNSの利用時間を分析しました。

調査概要

調査名:2021年冬季実施 若年層に関する定量調査
調査方法:オンライン調査(ネットリサーチ)
調査期間:2021年冬季
調査対象:15歳~24歳の男女800人
※職業別に、高校生・大学生・社会人(公務員・自営業を含む)・その他/フリーター(主夫/主婦・パート/アルバイト・無職を含む)と分類し、それぞれ男女100人ずつに調査を実施しました。
調査対象SNS:YouTube・Twitter・Facebook・Instagram・TikTok・LINE

昨年よりも利用時間が増加傾向

2020年から2021年にかけて、全てのSNS共通で利用時間が3時間以上の割合が増加しました。特にYouTube・Twitter・TikTokにおいては、利用時間3時間以上の人が20%を超えており、長時間次々とコンテンツを見ていられるSNSであることがわかります。中でも5時間以上利用するヘビーユーザーが最も多かったのは14.8%のYouTubeでした。YouTubeはおすすめ動画が、TwitterとTikTokはフォロー外の人の投稿も含めたタイムラインが表示されるという特性を持っており、コンテンツを見尽くすことが中々できない媒体の特性があらわれていると言えます。

また、昨年に引き続き1時間以上利用する人が最も多いのもYouTubeでした。数十分の動画コンテンツが多いプラットフォームならではの特徴だと言えます。

一方、1時間以上利用する人が最も少ないのはFacebookでした。Facebookの利用はSORENAのマーケティングリサーチより社会人が最も多い傾向にあることがわかっています。ビジネスシーンで利用する人が多く、プライベートで利用している人が限られていて、利用時間が短い傾向にある可能性が考えられます。また、Facebookの特性上、自分の友達やフォローしているアカウントの投稿の閲覧がメインで、他のSNSに比べて回遊をしにくいSNSであるため、その特徴が現れたと言えます。

(参考:https://sorena.media/article/1220)

YouTube

男性が女性より長時間YouTubeを利用していることがわかりました。

また、年齢が若ければ若いほどYouTubeの利用時間が増加していました。YouTubeはコンテンツの閲覧に少なくとも数十分使うことが多く、若年層の中でもまとまった時間を確保しやすい世代の利用時間が長いと考えられます。

Twitter

Twitterは女性の方が利用時間が長い傾向にありました。しかし5時間以上のヘビーユーザーの割合は男性の方が僅かに多く、一部の男性が愛用しているSNSであることが伺えます。

Twitterの利用目的は男女によって異なり、若年層男性は「リア垢」をメインに、女性は「リア垢」と「趣味垢」をメインに利用していることがわかっています。リア垢での暇つぶしが長くなることが、特に男性のヘビーユーザーを生んでいる可能性が考えられます。

(参考:10代Twitterアカウント所有率は8割超 世代別&性別の利用目的も明らかに【ナイル調査】:MarkeZine(マーケジン))

また、3時間以上は高校生が多く、2時間から3時間は大学生が多く、30分から2時間は社会人が多いという結果になりました。世代間でTwitterを見ていたいと思う時間がそれぞれ違うようです。

Facebook

Facebookは男性が女性よりも長時間利用していることがわかります。ビジネス的な側面があるFacebookを仕事の都合で確認する男性も多いと考えられます。

30分以上利用する人は社会人が最も多く、その中でも圧倒的に30分から1時間の人が目立ちました。Facebookは回遊が他のSNSに比べてしにくいので、タイムラインをチェックするだけの人が多いのではないかと推測されます。また、Facebookを利用している高校生は母数が少ないのですが、中にはヘビーユーザーがいることもわかりました。

Instagram

Instagramは女性の方が男性より長時間利用していることがわかりました。女性好みのコンテンツが多いことが原因だと考えられます。

職業別に見ると、2時間以上利用する人は高校生が多く、30分から2時間は社会人が多いことがわかりました。高校生はまとまった時間に、社会人は隙間時間に利用していると考えられます。

LINE

LINEは女性の方が男性より長時間利用していることがわかりました。

職業別に見ると、2時間以上利用する人は高校生が多く、30分から2時間は社会人が多いことがわかりました。高校生は友人との連絡、社会人は業務連絡として利用していることが原因だと考えられます。

TikTok

TikTokは男性が女性より長時間利用していることがわかりました。

職業別に見ると、TikTokを2時間以上利用する人は高校生が多く、30分から2時間は社会人も高校生と同程度多いことがわかりました。高校生は隙間時間に利用する人からまとまった時間に利用する人が幅広く、社会人は隙間時間に利用していると考えられます。

まとめ

全てのSNSの利用時間は昨年に比べて伸びており、その中でも3時間以上利用するユーザーが増加し、YouTube・Twitter・TikTokでは20%を超えました。特に長時間利用されているのがYouTube、短時間利用されているのがFacebookでした。

各SNS30分以上利用している割合はYouTube・Facebook・TikTokは男性が、Twitter・Instagram・LINEでは女性の方が多いことがわかりました。男性にとってはコンテンツを閲覧するSNSが、女性にとっては友人と連絡を取ったり情報を交換するSNSが比較的浸透していることが伺えます。

また、各SNSを1時間以上利用している人が50%を超えたのは、YouTube男性・女性、Twitter女性、Instagram女性の四項目でした。YouTubeは閲覧するコンテンツそのものが時間を取るという特徴があります。そしてTwitterとInstagramは閲覧するコンテンツ一つ一つに時間はかかりませんが、女性が回遊しやすいような媒体になっていることが考えられます。

1時間以上の利用率が最も低い職業は、社会人が最も利用率が低いYouTubeを除き、全てのSNSにおいて大学生でした。大学生はSNSを長時間利用している印象があるかもしれませんが、SNS以外のことに時間を割いている可能性が浮上しました。

そして、若ければ若いほど利用時間が長いYouTubeと大学生の利用が高校生より目立ったTwitter以外では、2時間以上利用する人は高校生が多く、30分から2時間は社会人が多いことがわかりました。特に社会人は全てのSNSにおいて利用時間短めの割合が高く、隙間時間にSNSをチェックしていると考えられます。

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