「インスタ映え」にもトレンドが!?若年層(Z世代)の「インスタ映え」のトレンドの変化とは?
2007年にアメリカでiPhoneが発売されてから、急速にスマートフォンが普及し、それに伴い様々なSNSやアプリの利用が全世代に広がってきました。
年代別で見ると、2016年時点で13-30代のスマートフォンの保有率は80%を超えています(総務省調べ)。
引用元:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc111110.html
若年層といわれるZ世代とミレニアル世代は、世にインターネットが普及した後に生まれた世代です。スマホ普及と共にTwitterやInstagram、LINEをいち早く取り入れ、日常で使いこなしていると思います。
その中でも2010年に日本で利用開始したInstagramは、写真や動画を軸としたアプリです。利用と共に「映える」写真をInstagramにアップするユーザーが増加しました。
ここ数年で「映える」写真が変化しています。今回は若年層の「映え」写真の変化に関して解説していきます。
インスタ映えの変化
「インスタ映え」とは、Instagramで投稿にたくさん”いいね”をつけてもらえるような、見栄えの写真を撮ることから生まれた言葉です。2017年には流行語大賞に選ばれ、若年層を中心に”映える写真”を投稿する人が増加しました。
2017年頃までは、映える写真が撮影できるようなフォトスポットで写真を撮り、1枚の写真を作品のように映り込むのが、一般的でしたが現在は頑張りすぎない、自然”風”な自分を見せることが”映え”になってきています。
写真だけではなく生活そのもの、自分の人生そのものが映えて見えることが理想となってきているのかもしれません。
左:2017年頃の映え写真、右:2020年の映え写真
引用元:https://mz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/34734/34734_4.jpg
2018年頃は「写ルンです」がブームとなり、少し味の出る感じの写真も人気となりました。そのため写真加工アプリでも似たようなテイストに写真を加工する人もいました。
”映え”のトレンドと同じように人工的に整え、完璧に仕上げるよりも、ラフで”エモい”空気感やニュアンスを演出するのが人気です。
2018年頃からの人気のエモいフィルターを用いた写真(SNOW)
引用元:https://mz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/34734/34734_5.jpg
SNOWでは、若年層のインスタ映えの最新のトレンドに合わせて、加工方法をアップデートしています。最近では、「エモさ」の範囲も広がり、色々なエモいフィルターがあります。
引用元:https://mz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/34734/34734_6.jpg
若年層の中では最新のトレンドが常に変化しており、それに合わせてインスタにアップする画像や動画のテイストも変化させています。
「映え」の変化にあるInstagramのアップデート
2016年にInstagramのアップデート「ストーリーズ機能の追加」がありました。
編集スキルがないと発信しにくかった従来の動画コンテンツに対し、ストーリーズはまったく別路線の「日常を気軽にそのまま表現する動画」として確立してきました。
ストーリーズ機能が定着していくにつれて、自分たちの日常をどう自然に魅力的に切り取るかというところへ少しずつ主軸が移っていったと考えられます。
ストーリーズは24時間で動画が消えてしまいます。作りこまずに日常を表現するのに向いた仕組みとなっています。
そのため”インスタ映えも”日常を感じさせる自然なものへの見せ方”へ移り変わっていったのでしょう。
まとめ
若年層はInstagramで”映える”写真を日頃からアップしています。インスタ映えでも2015年からの5年間で、”映え”の変化が見られました。
現在はラフで自然な頑張りすぎないトーンが主流となっています。またビジュアルコミュニケーションでは全体的な空気感やニュアンスが重要とされます。またInstagramのフィード投稿の雰囲気がそのまま自己紹介にも繋がるため、投稿のテイストを統一させている傾向にありました。
Instagramのストーリーズ機能の追加により、より日常を感じさせる自然な写真や動画がトレンドになったといえます。
最近では一般の人でも簡単に動画を編集できるアプリも登場してきています。
これらを用いて、今後どのようにInstagramのフィードやストーリーズのトレンドが変化していくのでしょうか。