HOME TREND 【コロナ世代新卒女子座談会・後編】おうち時間の過ごし方模索中。今の状況に悲観的な人はそんなに多くない!?

【コロナ世代新卒女子座談会・後編】おうち時間の過ごし方模索中。今の状況に悲観的な人はそんなに多くない!?

TREND 2020.09.01

リモートワークの普及など、働き方が大きく変わった2020年。
そんななか社会人生活をスタートした新卒女子5人の座談会、後編です。

前回は、職場に求めるものやお金の使い方について質問しました。 (前編はこちら

今回は、自由時間の過ごし方や、コロナ禍中で働くことについて思うことを尋ねていきます。

余暇には運動や「プチ贅沢」。オンラインを上手く使って人と繋がる。

ーーリモート飲み会が流行りましたが、新卒の人たちもリモート飲み会はするのですか?

まい:
私はたまにやります。周りにIT業界の人が多いからかもしれませんが…。
医療系の人はzoomなどのツールをあまり使わなそうですが、ハナコさんどうですか?

ハナコ:
職場では使いませんが、リモートで働いている友達と一緒にzoom飲み会はします。
職場の人とは、リモート飲み会はあまりしませんね。

まい:
私たちの世代では、仕事がリモートかどうかに関わらず、リモート飲み会は割と広く広まっているんですね。

ゆきの:
逆に、年上の人が「何、リモート飲み会って…。」と言っているのはちらほら聞くよ。

しばいぬ:
私の親は50代なのですが、「zoomは怖い」と言っています。

りんご:
私たちの世代では、そういう人はあまり見ないよね。

でも、上の世代の人でもやろうとしている人はいます。
うちの会社も体質的には古いけれど、オンライン飲み会を開いている先輩も結構いますよ。

ゆきの:
そういう会社や上司の方が好感持てますよね。

ーーリモートワークで通勤時間が無くなった分、始業前と終業後にできた時間はどう過ごしてるんですか?

しばいぬ:
ここ数ヶ月は毎朝、zoomで友達と「プランク会」(体幹トレーニング)をしています。

運動はしたいのですが、1人だと続けられないので仲間がいて助かっています。

まい:
zoomを使うと、実際に集まらなくていいから楽だよね。

しばいぬ:
そう。起きて30秒で会えるの。

オンラインなので、メンバーの住んでいる場所や、会社への距離も気にせずに開催できるところがいいですね。
今の状況でなければ、この会は成立しなかったかもしれません。

りんご:
私は、リモート勤務の日はラジオ体操をしています。

それから、本来通勤時間になっていたはずの時間を家事に充てられるようになりました。
リモートの日は家事が捗って助かります。

しばいぬ:
リモートだと家事充実するよね。

ゆきの:
私は営業で外に出ることが多いうえ、家が都心から遠いので、帰ってくるだけで疲労困憊です。
朝も早起きしなければならないので、家ではお風呂に入ったり、ご飯を食べたりするだけですね。

時間があるときは漫画を読んでいます。
他には最近、「HUNTER×HUNTER」のアニメを、勉強も兼ねて英語で見ています。

ハナコ:
私は朝が早いので、始業前は特に何もしていません。
夜勤明けなどで終業後に時間があるときは、温泉に入ったりします。

自由時間活用方法

ーー温泉など、「プチ贅沢」の文脈は最近注目されていますよね。

りんご:
確かに、今は「新しく社会に出て働いて、頑張っている自分にご褒美」と「コロナで友達に会ったり出かけたりもできないから、その代わりのご褒美」という2つの目的があるので、自分へのご褒美的な出費が増えました。

しばいぬ:
「これで経済回しとこう」みたいな、前向きな言い訳もできるしね(笑)

ーーみなさん前向きに答えてくださっていますが、逆に「こんなはずじゃなかった」と思ったことはありますか?

しばいぬ:
私の会社は新卒同期の仲が良いのですが、全員で集まれたことがないのでとても悲しいです。

りんご:
私はコロナのせいで彼氏と別れました…。

元々遠距離だったのですが、コロナがいつ収束するか分からず、いつ会えるか分からなくなったことも重なって、別れてしまいました。
交際歴は2年半くらいだったのですが、直接会って別れ話もできず、LINEで別れました。

まい:
友達同士でも、zoom飲み会などで繋がれる人とは仲を保てますが、そうでない人とは疎遠になってしまったりしますよね。

ーー向こう数年はこの状況が続くと囁かれています。使ってみたいサービスや、「こう過ごしたい」というプランはありますか?

しばいぬ:
Netflixを契約しようと思っています。

ゆきの:
私は逆に、Netflixを解約してしまいました。
面白そうな作品は割と観つくしてしまって…。もう、観たい作品がないんですよね。

まい:
家で楽しめる新しいコンテンツが欲しいよね。
私もAmazonプライムに入っているのですが、確かに、観たい作品を観つくしてしまった感じはします。

りんご:
私はTVで再放送されている映画やドラマを、常に録画しています。
VODとは違ってなかなか見終わらないので、暇な時はそれを観るのに時間をかけています。

まい:
確かに。一周回って、インターネットよりもテレビを見る時間が増えた気はしますね。

おうち時間の過ごし方

意外とポジティブに過ごしている新卒女子

ーーみなさんは、おうちでなんとかして楽しもうというマインドが強いですね。でも、この状況で落ち込んでしまう人もいると思います。みなさんには、そういう経験はありませんか?

まい:
私の周りでは、旅行系などの業界の人は結構辛そうで、ネガティブな話をしているのもよく聞きます。
飲食業界も大変そうですよね。

りんご:
飲食は辛いと思います。
私の会社はお土産屋さんにも食品を卸しているので、観光客がいないと売り上げが下がってしまい、大変です。

ただ、私の上司は結構ポジティブな人が多くて、会社全体で「踏ん張って乗り越えるしかない」という前向きな雰囲気があります。

それから私の場合は、常に連絡が取れたり、近所に住んでいたりする友達がいるので、人との繋がりは割とあります。
それもあって、ネガティブにならずに済んでいるのかもしれません。

実家暮らしで、親や姉と常時会話できる環境にあるのもよかったと思います。

ーー実家暮らしの人は、コロナ禍がなければ一人暮らしをしていたと思いますか?

実家暮らしor一人暮らし

ハナコ:
しなかったと思います。職場は実家から通える距離なので。

まい:
実家だと、リモートワークのときに家族との棲み分けが大変そうですが、どうですか?

りんご:
リモートワークをしていた4月頃は、家族がそれぞれ違う部屋で仕事をするようにしていました。
仕事中は離れて作業しているのでイライラしませんでしたが、ご飯を一緒に食べたりはするので、常に一緒に生活している感覚があるのは少しストレスになりました。

ほどほどに、家事などに一緒に取り組めるくらいがちょうどいいと思います。
実家暮らしをしていることに不満はありませんが、家族がいるとリモートであまり大事な話ができないことだけ、少し不便かなと思います。

ゆきの:
一人暮らしをしたことがないのでなんとも言えませんが、自分の部屋があってプライベートが守られているので、一人暮らしする必要を感じていません。
本当は一人暮らしをしたい気持ちもあるけれど、貯金がしたいので実家で暮らしています。

私は出勤する日が多いので、家で仕事する機会が少ないですし。

まい:
逆に、リモート制度を利用して実家に帰れるとしたら、しばいぬさんは実家に帰りたい?

しばいぬ:
一人暮らしが気に入っているので、帰りません。

家賃もかかって大変ですが、同期や先輩との会いやすさを考えたりすると、やっぱり今の生活を続けたいです。

まい:
私も全く同じ考えです。
自分のペースで自由に暮らせるのも気に入っています。

ーーみなさんそれぞれ異なる環境で働いていますが、ご自身の環境をポジティブに捉えているんですね。

まい:
確かに、早く通常通り出社したいという気持ちはあります。会社の人たちとも、対面で会ってみたいですし…。

ただ、個人的にインドア派なこともあって、リモートワークもそれはそれで気に入っています。

ハナコ:
医療業界はかなり打撃を受けているので、私の周りには「辞めたい」と言っている人も結構います。
私自身も、仕事が嫌になるときもありますよ。

今の状況はかなり特殊なので、これに慣れれば、状況が回復した後はもう少し楽になると思うのですが、今はまだなんともいえません。

まい:
やっぱり、この状況で受けた打撃の強さは人によって違いますもんね。
みなさんの周りで、ポジティブな人とネガティブな人の割合はどのくらいだと思いますか?

りんご:
半々くらいですかね。
新卒全員が、ここにいるメンバーのようにポジティブなわけではないと思います。

しばいぬ:
私たち新卒よりも、大学生が大変そうですよね。

ゆきの:
確かに。後輩たちはすごく苦しそうです。
授業が1年間オンラインになってしまったので…。

りんご:
私の大学だと、調理実習とかができなくなったりして、すごく大変そう。

ハナコ:
看護学生の病院実習も、本当は半年間必要なのですが、コロナの影響で3ヶ月に短縮になったりしています。
見るべきものが見れなくなってしまうので、大変ですね。

まい:
私たちは「入社直後から特殊な環境で働いている世代」として心配されたりしていますが、むしろ、私たちより1,2歳年下の人たちの方が、就職したときに苦労するかもしれませんね。
就職前に学ぶべきことが学べていないのは辛そうです。

ーー業界や業種によりますが、今年の新卒入社の人たちは、自分の置かれた環境をそこまでネガティブに捉えてはいないということでしょうか。 来年以降に入社する人に向けて、私たち先輩社会人は環境を整えなければなりませんね。今日は貴重なお話をありがとうございました!

まとめ

社会人になって収入が増えたうえ、この状況下で余計な支出や無駄な時間が減って、自分のための贅沢に使うお金や時間が増えたようです。

テレビ番組を観る時間が増えたなど、意外な話も聞くことができました。

また、コロナ禍は今年の新卒だけでなく、向こう数年で「新卒」になる層にも大きく影響しそうです。
今後の社会の動きにも要注目ですね。