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【コロナ世代新卒女子座談会・前編】お金は自分のために使う!未来を見つつ、目の前の仕事に全力

TREND 2020.08.28

多くの企業で、働き方が大きく変わった2020年。
今年、新卒で入社した社員たちはどんなことを考え、どんな生活を送っているのでしょうか。

今回は、様々な環境で働く新卒女子に、職場に求めるものやお金の使い方を聞きました。
話を聞かせてくれたのはこの5人です。

新卒座談会参加者自己紹介

自分のテンションを上げるものを買う

ーー最近買ったものはありますか?

ハナコ:
金魚飼い始めました(笑)

りんご:
癒しがほしくなるよね〜。

ーーおうちカフェなど、家で楽しめるものも流行っていましたよね。「この状況だから」買ってしまったものはありますか?

しばいぬ:
3月くらいから会社がレンタル家具の補助を出してくれるようになったので、最近家具を借りました。
インテリアにこだわりがありすぎてこれまで机が買えていなかったのですが、これを機に60×120cmくらいの机を借りました。高さが変えられるので、便利で重宝しています。

エンジニアの方はゲームチェアを買ったりしていると聞きます。

ゆきの:
仕事環境を整えるという路線だと、私もPCを買いました。

以前はDELLのPCを使っていたのですが、結構ガタがきていたのでMacに切り替えました。
仕事環境が快適になりましたね。

ーー自分の過ごしやすい環境を改めて考えるようになって、色々なものを買うようになったのかもしれませんね。

まい:
あと、飲み会代などがなくなったので、別のことにお金を回せるようになったというのも理由の一つかもしれません。

りんご:
それはあるかもしれませんね。

私は物理的に仕事環境を整えるものは買っていませんが、モチベーション向上目的と自分へのご褒美として、焼き菓子屋さんの定期便やパン屋さんのパンセットなどを買うようになりました。

そういうものは今まで「高いな」と思ってしまい買っていなかったのですが、飲み会など余計な出費がなくなったおかげで、自分の好きな「食」にお金を使うようになりました。

新卒座談会:最近買ったもの

ーーこの状況で、どのくらいお金が浮いたと思いますか?

まい:
通常の新卒がどのくらい使うのかわからないのでなんとも言えませんが、おそらく5万円くらいは浮いている気がします。

しばいぬ:
3〜5万円くらいは浮いたような気がしますね。

りんご:
めっちゃわかる。私もそのくらいです。

しばいぬ:
学生の時より収入が増えたこともあって、自分のテンションが上がるものは買ってしまうようになりましたね(笑)

ゆきの:
確かに!仕事の効率を上げてくれるグッズをよく買うようになりました。

例えば前まで有線のイヤホンを使っていたのですが、最近Bluetoothのものを買ったりしましたね。
zoomミーティングも多いので、仕事環境が快適になりました。

「人に会える」ことはやっぱり大事

ーーコロナで働き方が変わったと思いますが、入社してみて困ったことや、逆に良かったと思ったこと、学びや気づきはありますか?

新卒座談会:出勤形態

まい:
大学生の頃にITの会社でインターンをしていて、そのときにも頻繁にスカイプを使っていたので、個人的にリモート出社には慣れていました。

でも周りにはオンライン会議や飲み会などに慣れていない人もいて、世間の人はあまりITに造詣が深くないと気づいたことが新たな発見でした。

りんご:
リモートではできない仕事もあるし、会社の雰囲気もわからないという上司の考えで、私は緊急事態宣言解除後から出社しています。

オフィスに出社するとできる事務仕事なども、家ではできないのでリモートだと暇な時間ができてしまいます。そこが困ったところですかね。

まい:
リモートに適した環境がもう少し整えば、家でできる仕事も増えるかもしれないよね。
でもやはり、「人に会う」ことに制約があるのはストレスかもしれません。

ハナコ:
医療現場は特に大変な気がします。

私の勤務先は産科病棟なので、まだコロナの感染者は出ていません。しかし、お産の時には当然羊水などが暴露するので、入院する人には毎回PCRを受けてもらっています。
結果が出なかったら陽性扱いで対応しています。

陽性扱いになると、その患者さんに対応する看護師の人数を絞らなければならないので、ナースコールに対応できなかったりして大変です。

また、防護具の着脱や休日の過ごし方にも厳しいです。
世間では飲み会や会食が解禁されてきていますが、私の職場では禁止されています。破ると始末書を書かされたりするのでそれは少しストレスですね。

とにかく人混みに行かないことを徹底しています。外食もしないので引きこもりです。

ーー通勤時間や事務作業がなくなったことで、仕事以外にも色々なことにチャレンジする時間が増えたと思います。最近新しく始めたことはありますか?

りんご:
読書の時間が少し増えました。個人的にはむしろ、もう少し仕事がしたいです。
この状況では、新卒がもらえる仕事は少ないので…。

インターンからそのまま入社した人などは、入社当初から仕事がある程度分かっていて、自分だけで回せる仕事も色々あると思います。
でも、私はゼロからのスタートなので任せてもらえる仕事が少なくて、リモートの日は時間を持て余すことが多いです。

目の前のことには全力で取り組むが、スキルをつけたらネクストステップへ

ーー今の職場を選んだ理由はなんですか?

しばいぬ:
人で選びました。

私、大学では食品関連の学科にいたんです。
料理は好きですが職業にしたかったわけではなくて、入学当初からずっとモヤモヤしていました。なんというか、その頃は働くことに前向きになれませんでした。

それでもとりあえずインターンなどに行っていたら、会社の名前も事業内容も全く知らないのに、めちゃくちゃワクワクする会社に出会ったんです。
ワクワクした理由を掘り下げたら、働いている人が重要なのだと気付きました。

それで、就活が始まってからは、説明会に行くだけでなく若手社員さんの話を聞くなどして、その会社で働く人を重視するようにしていました。
その結果、自分の力で貢献したいと思える会社に出会って、そこに就職しました。

内定をもらった時点では配属も決まっていなかったし、大学の専攻と親和性のある企業でもありませんでしたが、一緒に働きたいと思える人が多かったんです。

入社前にインターンをしていたからかもしれませんが、入社前の期待値と入社後の業務に大きなギャップはありません。やりがいがあって、日々充実しています。

ゆきの:
私は、本当は卒業したら海外に出ようと思っていましたが、個人的な事故で怪我をしてしまったので、海外に行くのは厳しいと判断しました。
そんなとき、この会社で働けばいいと上司に誘ってもらえたので、インターンから正社員になって働くことにしました。

コロナが流行っていますが、怪我がなければ、渡航禁止になる前に日本を出ていた気がします。
海外で就職するには語学だけでなく様々なスキルが必要なので、この会社で身に付くスキルに期待しています。

インターン期間を含めて、今年が2年目ということもあり、海外でも活かせるスキルが身につくよう、たくさん指導してもらっています。

ーー今の会社で何年くらい働こうと思っていますか?

しばいぬ:
5年後はこの会社にいるつもりですが、10年後は分かりません。新しくやりたいことを見つけているかもしれませんし…。

りんご:
私は「ひとまず3年」と考えて、その期間でどれだけ資格やスキルが得られるか考えています。

会社の制度などを利用して、資格やスキルなど、3年間で手に入れられるものは手に入れたいです。
3年経てば他にやりたいことが出てくるかもしれないし、ずっと同じ会社に居続ける必要はないと思うので。

でも、今は目の前の仕事を全力で頑張りたいと思っています。

仕事に対する価値観

まい:
一旦スキルを得てから、次の目標に行こうって人は多いよね。

ゆきの:
私も、今の会社で勉強してから海外に行こうと思っているしね。 ずっと同じ会社で働くというよりは、自分のできること、会社で得られるものを考えて、人生のワンステップとして会社を選ぶ人が多い気はします。

ハナコ:
だからといって目の前の仕事を軽んじているわけではないんですよね。
むしろ、全力を尽くそうとしている人が多いと思います。

まとめ

「若い人はすぐに仕事を辞める」などとよく言われますが、実際は未来も見据えつつ目の前の仕事に真剣に取り組もうと考える人が多いようです。

また、外出自粛の影響もあり「自分の好きなもの」にお金を使うようになった人が多いようですね。

後編では、余暇の過ごし方や、この状況について思うことを質問していきます。

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