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マーケティングリサーチとは?マーケティングリサーチを基礎からわかりやすく解説!

MARKETING 2020.08.17

様々な種類の膨大なデータにあふれている今の時代、ビジネス、特にマーケティングに携わっている人にとってマーケティングリサーチは欠かせません。

例えば、新しい商品やサービスを企画することになった場合、ユーザーニーズや、人気のある競合商品を調査しなければなりません。

また、売り出している商品やサービスの売れ行きが思わしくない場合、その原因を探るために「商品やサービスの印象」や「ユーザーの実際の購買行動」を調査する必要があります。

様々なビジネスシーンで必要不可欠なマーケティングリサーチですが、調査方法にも色々な種類があり、目的に合わせた調査を行わなければ効果的なデータは得られません。

そこで今回は、マーケティングリサーチの種類・方法などを一から説明していきます。

マーケティングリサーチとは

「マーケティングリサーチ」を日本語に訳すと「市場調査」です。

企業のマーケティング活動のために行う調査をマーケティングリサーチと言いますが、具体的には市場、すなわち顧客の声を調査することを意味します。

マーケティングとは、簡単に言えば「お客さんにモノやサービスが届くまでの仕組み」であり、広い意味では会社にとってのビジネス全体の流れのことを言います。

ある特定の商品やサービスの感想を聞くのも、会社自体のブランドイメージを調べるのも全て“マーケティングリサーチ”と言えるでしょう。

マーケティングリサーチの重要ポイント

マーケティングリサーチをするときには、ただやみくもに気になることを聞けばいいというわけではありません。

深く考えずにマーケティングリサーチを行っても、効果的なデータが得られない上に的確な分析も行えず、有用な結果は得られません。


マーケティングリサーチを行う上で必ず明確にしておかなければいけない項目があります。
「なぜ」「何を」「誰に」「どうやって」の4つです。

なぜ

まずその調査を行う背景、そして「どのような結果を得るために行うのか」という目的を明確にすることが非常に重要です。

何を

今回の調査で知りたいこと、それを知るための質問方法を明確にする必要があります。
調査項目や設問文の作成方法に直結する重要なポイントです。

誰に

調査の内容に合わせて、適切な調査対象を選ぶ必要があります。
使っている商品や居住地など、様々な選び方ができます。
また男女間での感想の違いを比較するために、男女同数にそれぞれ全く同じ調査を行うこともあります。これを割付(※)と呼びます。

どうやって

マーケティングリサーチの方法は多岐にわたるため、調査内容に合わせて使い分ける必要があります。
使い分け方については、後ほど詳しく説明します。

「なぜ」「何を」「誰に」「どうやって」の4点を明確にして準備しておくことで、効果的なマーケティングリサーチができ、正確な分析ができるようになるのです。

※割付とは
調査を行う上で必要な、調査対象のサンプル数の割り振りのことです。
例えばサンプルが2種類ある時、2サンプルを同数にする場合と、2つの母集団にサンプル比率を合わせる場合があります。

マーケティングリサーチの方法

マーケティングリサーチには、オンラインで調査するものや対面で行うものなど様々な種類があります。
ここではマーケティングリサーチの様々な手法を紹介していきます。

インターネットリサーチ

インターネットを用いてオンラインで調査する方法です。

自社で実施するのが難しく、調査会社への依頼料がかかってしまうことがデメリットです。
しかし、調査会社に依頼をすることで、正確性が高く効果的なデータを得ることができます。
モニターを多数持っている会社に依頼すると、多くのサンプル数を確保できたり、より詳細な設定のターゲットに向けての調査を行うことができたりするからです。

紙調査

アンケート用紙をモニターに郵送し、回答した上で返送してもらうという方法です。
インターネットを使っていない人にも調査を行うことができます。

電話調査

無作為に選んだ電話番号へ電話し、対話を通して調査する方法です。
インターネットを使っていない人にも調査できその場で回答を得られますが、手間がかかります。

訪問調査

対象者の家に訪問し、ヒアリングする方法です。
訪問する手間がかかりますが、対面で行うため正確な回答を得ることができます。

会場調査

対象者に会場に来てもらい、調査する方法です。
未発売の商品の感想を調査する際によく使われます。

デスクリサーチ

他の調査会社の調査結果や、公開されているデータをもとに行う調査です。
既存の調査結果やデータで行うことができる一方、サンプルの条件がバラバラになり効果的な結果を得づらいことがデメリットです。

インタビュー調査

1対1もしくはグループで、インタビューを行う方法です。
より詳細な印象や意見を調べることができます。

マーケティングリサーチの種類

マーケティングリサーチは、調査内容や求める結果の違いで「定性調査」と「定量調査」の2種類に分類されます。
ここから、それぞれの特徴を紹介していきます。

定性調査

商品/サービスに対する感想や印象など、数値には表せない心の動きや行動原理を調べる際に行う調査です。
対人で行うのが一般的で、主にインタビュー調査や会場調査が使われます。

定量調査

数値化できる内容ついて調べる際に行う調査です。
何らかの媒体通じて行うことができるため、インターネット調査が主な調査方法です。

マーケティングリサーチの手順と期間

マーケティングリサーチには、大きく分けて4つの手順があります。

①前準備
「マーケティングリサーチの重要ポイント」で説明した事項をまとめた、調査企画書というものをまず用意します。
調査企画書がどれだけしっかりとしているかで、調査の行く末が決まるといっても過言ではありません。

②実施準備
調査手法に合わせた準備を行います。
定量調査の場合は調査会社への依頼や発注など、定性調査の場合は場所やリソースの確保などを行う必要があります。

③実施
調査を実施します。調査によって1日で終わる場合と数日かかる場合があります。

④分析
調査結果を分析し、まとめます。
調査の企画者でないの人が見ても理解できるよう、合理的でわかりやすい分析結果にまとめること重要です。


マーケティングリサーチではこれら4つの手順を踏みます。
定量調査・定性調査どちらも早ければ1週間ですべての行程を終えることができます。

ただし、調査会社に依頼する場合は、調査の内容によってサンプル数が多い・調査対象者の母数が少ない等の理由で時間がかかる可能性があります。

まとめ

ここまでマーケティングリサーチの基礎について紹介してきました。

冒頭でも書いたように、マーケティングリサーチはビジネスをする上で非常に重要です。

有益なマーケティングリサーチを実施しお客さんの声をしっかりと知ることができれば、いかなる課題も解決できる効果的なマーケティングが行えるでしょう。
今後実際に行ったマーケティングリサーチの結果も掲載していきますので、そちらも参考にしていただけるとより理解が深まります。