HOME MEDIA 今注目の「note(ノート)」とは?収益化の方法や企業での使い方を解説

今注目の「note(ノート)」とは?収益化の方法や企業での使い方を解説

MEDIA 2020.06.24

「note(ノート)」は、クリエイターを中心とした様々な人から注目を集めているブログサービスです。 個人はもちろん企業が広報活動で導入するケースも増えています。

運営会社の株式会社ピースオブケイクはnote株式会社に改名し、さらに躍進を続けている企業でもあります。

今回は2020年のnoteの現状と、実際に企業がどのように活用しているのかを確認していきます。今からnoteを始めようと思っている方はぜひ、参考にしてみてください。


note(ノート)とは

noteは文章や画像、音声、動画などを投稿し、多くの人に共有できるブログサイトです。

一般的なブログサイトには日記のような記事が多いのに対し、noteへの投稿はユーザーの経験やノウハウの共有記事が多いという特徴があります。

法人向けサービス「note pro」が開始されたこともあり、若者だけでなくビジネスマンの投稿が増加するなど興味深い傾向が見られ、注目のサービスになりました。


note(ノート)の現状

まずは、近年急成長しているnoteを数字で見ていきます。

月間アクティブユーザー数

noteMAU

参考:https://note.jp/n/n705929417079

2019年9月時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は約2,000万人でしたが、2020年4月には約4,400万人、さらに新型コロナウイルスによる自粛で増加し、わずか8ヶ月間で3倍以上にのぼっています。

最近は医療従事者やコロナ感染者などの体験談が掲載され、注目を集めていました。



投稿に関するデータ

note情報

参考:https://note.jp/n/n705929417079

コンテンツの1日の平均投稿数は2万6,000件、累計870万件以上と、サービス開始から短期間で驚異的な数値を得ています。

2020年4月時点の1日の平均投稿数は約1万5,000件だったことから、自粛期間でさらに伸びていることがわかります。


note(ノート)の使い方

noteの投稿は誰でも簡単に、無料で行うことができます。
感覚的に使えるよう、UIはシンプルに作られているので、初心者の方でも安心です。

文章のほか、制作した楽曲やイラストを公開しているクリエイターもいます。

収益化について

投稿者は、0円から10,000円の間で記事ごとに料金を設定することができます。
閲覧者は投稿者自身や他の記事、SNSの投稿で興味を持った記事のみを購入します。

下は現在「note」を利用している人の中の記事購入やサポート経験の有無の割合です。

noteの記事購入・サポート機能の利用状況

記事購入の利用状況

参考:https://marketing-rc.com/report/report-monthly-20200422.html

株式会社ジャストシステムが運営している、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」の調査では、noteユーザーの約9割に課金経験があることが明らかにされました。

また、1回あたりの平均課金額は「500円から1,000円未満」であるとも発表されています。

つまりnoteには、ユーザーにとって有益なコンテンツが認知を獲得し、収益を生むことができる環境が整っているといえます。


note(ノート)×企業

noteは、消費者だけでなく企業にも人気があることは前述のとおりです。
現在は、累計1600件の法人アカウントが開設されています。

企業は、noteを公式のHPにすれば、ゼロから自社サイトを制作するより費用を抑えることができるうえ、noteには既に利用者数が一定程度いるため、情報が届けやすいというメリットがあります。


フォロワー数が多い企業

フォロワー数が多い企業

参考:https://note-ranking.userlocal.jp/?ranking=enterprise

noteで人気の企業はこちらです。

表から、出版社やメディアが上位を占めているのが見て取れます。
noteでは、サイトのデザインなどで他社との差別化を図るできないため、元々コンテンツ制作のノウハウを持っている企業が人気になるのは自然なことかもしれません。


実際の導入例

コンテンツ制作のノウハウがない企業でも、認知や収益を上げている事例が存在します。

最後に、noteをブランディングや集客、採用情報を発信する場として活用し、成功した企業の事例を2つ紹介します。


キリンビール

キリンビール

大手飲料メーカーのキリンビールは、noteを活用している企業の代表例です。

「これからの乾杯」を一緒に考える場として、ハッシュタグや投稿コンテストを行い、ユーザーとのコミュニケーションを図っています。

noteの投稿からすぐに通販サイトに飛べるようになっており、ビールのストーリーやおつまみの記事で購買意欲を掻き立てられたユーザーの購入を狙っています。


つながる!ランサーズ

ランサーズ

クラウドソーシングを提供するランサーズは、社内&社外報マガジンとして働く社員の紹介を行っています。

インタビューのほか、採用情報やイベントの告知など様々な人が編集者となり情報を発信しているのが特徴です。

会社の魅力はもちろん、社員一人一人の魅力が伝わります。


このように、noteはTwitterやInstagramと同じように新しいPRの場として活用することができます。他のSNSよりも、文章で多くの情報を伝えられるところが強みです。

企業で取り入れる場合は、明確な目的を設定し自社の魅力をしっかりPRしましょう。



今回は注目のブログサービス「note(ノート)」を紹介しました。

データでも明らかになっている通り、noteのユーザ数は飛躍的に増加しています。

新しく始めようと考えている方は、自分や企業のノウハウ、知識、制作物などの発信のために上手に利用してくださいね。