HOME TREND コロナ禍中でアルバイトの収入が減少した学生を助ける取り組みを紹介~積極採用を行う企業や政府の給付金の有無~

コロナ禍中でアルバイトの収入が減少した学生を助ける取り組みを紹介~積極採用を行う企業や政府の給付金の有無~

TREND 2020.06.23

緊急事態宣言が5月末に解除され、外出する人の数も増えつつありますが、新型コロナウイルスの感染はまだ完全におさまったわけではありません。
東京都は、2020年6月2日、都民に警戒を呼びかける「東京アラート」を発動する方針を固めました。そのような状況の中でも、生活費が必要な学生はどうしたら良いのでしょうか。
今回は、アルバイト就業者の収入の変化と、アルバイト就業者を助けるために行う企業や政府の取り組みを紹介していきます。

■新型コロナウイルスの影響によるアルバイト就業者の収入の変化は?

「マッハバイト」を運営する株式会社リブセンスが、新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う外出自粛要請等がアルバイト・パート就業者に与える影響を測るため、サイト利用者(有効回答数:2,275件)を対象に2020 年 4 月 9 日(木)~ 4 月 13 日(月)の間、アンケート調査を実施しました。
その結果、アルバイト就業者の7割超が収入減、そのうち約3割は月5万円以上の減収を強いられたことが分かりました。

参考資料:「新型コロナ」アルバイト就業者の7割超が収入減...
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000015443.html

■政府から休業支援金は支給されるのか?


政府は、2020年5月19日に「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』の創設を発表し、学生1人当たり最大で20万円の給付をすることを決定しました。

【引用】
実施背景・課題

  • 新型コロナウイルス感染症拡大による影響で、世帯収入の激減、アルバイト収入の激減・中止等、学生生活にも経済的な影響が顕著となってきている。
  • これら経済的困難に陥ったな学生等に対しては、本来4月に開始した高等教育の修学支援制度及び貸与型奨学金の家計急変対応や、大学等のに対する授業料納付の延期、各大学独自減免措置への支援等の対応をとってきているところ。
  • 一方で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、更なる状況の悪化に伴い、特に家庭から自立した学生等において、大学等を中退せざるを得ないような事態も想定され、これに対する対応を早急に検討する必要あり。

→将来の経済社会基盤を確保する観点から「学びの継続」のために必要な「学生緊急給付金」を創設

事業の概要
〇事業のポイント

  • 特に家庭から自立した学生等において、新型コロナウイルス感染症の影響によりアルバイトの減解雇等突然の収入減による「学びの継続」の危機を抱える状況を踏まえ、より早く現金が手元に届くスピード重視の制度設計
  • 上記学生等を取り巻く経済環境の激変への対策とともに新型コロナウイルス感染症の長期化も見据えた「学びの継続」のためのこれまでの支援策との連携

〇対象学生:国公私立大学・短大・高専・専門学校
家庭から自立してアルバイト収入により学費等を賄っている学生等で、今回の新型コロナウイルス感染症拡大の影響で当該アルバイト収入が大幅減少等することにより、大学等で修学の継続が困難になっている者もの

〇対象者:約43万人

〇給付額:住民非課税世帯の学生 20万円
     上記以外の学生    10万円

〇所要額:約531億円

引用元:文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/mext_00686.html

■コロナ禍でも積極採用中の企業

新型コロナウイルスの影響でアルバイトの収入が減り、経済的に厳しくなった学生のために、積極的にアルバイト就業者を募集する企業もあります。
今回は、学生の積極採用を行う2社の募集要項について詳しく見ていきます。

【三菱UFJフィナンシャル・グループ】

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で生活に困っている学生らへの支援策を発表しました。

アルバイト収入が減った大学生らを対象に6月初旬から5000人規模でアルバイトを募集します。

【引用】
♦学生の進学および生活に対する 12 億円の寄付・支援♦
意欲や能力があるにもかかわらず、コロナ影響等の経済的理由で進学を諦めたり、病気や 災害等で親を亡くした子どもたちを支えたいとの想いから、「日本学生支援機構」および「あしなが育英会」に対し、それぞれ 5 億円、計 10 億円の寄付を実施します。

また、学生にアルバイトの場を提供することを目的に、非対面アンケートやインタビュー調査を実施することをします。若者のニーズを収集し、新商品・新サービスの開発に活用します(合計 2 億円)。

引用元:三菱フィナンシャル・グループ
https://www.mufg.jp/

【ケイアイスター不動産】

ケイアイスター不動産は、新型コロナの影響でアルバイト先や派遣先を休業や離職を余儀なくされた学生と主婦を中心に、地元ですぐに働けるアルバイトを募集します。

◆実施背景「ケイアイスター不動産」より抜粋◆
コロナの影響で失職や休業で困窮している学生や、バイトや派遣で働いていたが再開目途が立たずに収入が絶たれている方、現在求職中の方などを中心に当社では地元で働くことができるアルバイト『近キョリワーク』の人員を最大1,000人まで拡大することを決定しました。

アフター・ウィズコロナ支援・地元への支援として当社の物件近隣にお住まいの方を中心にアルバイトを積極募集致します。

◆近キョリワークとは「ケイアイスター不動産」より抜粋◆
ケイアイスター不動産が展開するパート・アルバイト制度のことです。
自宅近くの近キョリで、週1日2時間から好きな時間帯で気軽に働くことができることができます。
【勤務地】

埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県

【対象者・資格】
大学生の方及び現在扶養家族として生活をしている方
年齢・経験不問。副業可(規定有) 【採用人数】
最大1,000名 【業務内容】
近隣地域へのポスティングと現場待機 【業務時間】
週1日2時間より(応相談) 【給与】
時給1,000円~ 【待遇】
労災保険あり 【応募方法】
当社担当までお電話ください。 【問い合わせ先】
ケイアイスター不動産㈱

TEL:0495-71-5586(サービス開発課、PR課)

引用元:ケイアイスター不動産㈱
https://ki-group.co.jp/keiai_magazine/2020/06/01/parttimejob1000/