HOME INTERVIEW 若年層のSNS最新利用状況。2020年度注目SNSとは?

若年層のSNS最新利用状況。2020年度注目SNSとは?

INTERVIEW 2020.01.31

■2019年度のSNSの使い方の傾向
2019年若年層に人気のあったSNSは何だったのだろうか?デジタルネイティブと呼ばれ、学生時代からインターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきた世代である彼ら(彼女ら)にインタビューする機会があったので、その内容をまとめてみた。

まず、若年層に対して「よく利用するアプリ」についてインタビューしたところ、「LINE / Twitter / Instagram YouTube/ TikTok」を利用する頻度が多いという回答が大半を占めた。LINEは友達同士の普段の何気ない会話や両親とのやりとりを行うなくてはならないコミュニケーションツール、Twitterは情報発信だけでなく、好きなブランドやタレントをフォローして情報収集にも活用している。Instagramは友達との今をストーリーズで投稿し、最近ではTwitter同様に情報収集としても活用されているという。YouTubeではYouTuberや好きなブランドのチャンネル登録を行いコンテンツを楽しむことに加えて、余暇時間を利用してとにかくレコメンドされる動画を視聴を行う。TikTokでは面白い、ビジュアルがよい動画を見て楽しむことが多いようだ。
ライト感覚なエンターテイメント性が流行している理由と思われる。また、世代問わず、楽しむアプリ・SNSから、ダイレクトメッセージの機能として使われはじめると、一時のブームで終わらなくなる流れではあるが、Tiktokが世代を超えて使われ始めてきたのが、2019年の年末の大きな動きだろう。

■2020年度注目SNSとは。
2019年の若年層の流行したSNSで目についたのは、友達と位置情報を共有することができるアプリのZenly(ゼンリー)だ。日経TRENDYのヒット予想10代で1位にも扱われているくらいである。日本では2018年から徐々に広がり始め、「JC・JK流行語大賞2018のアプリ部門で第3位」、「現代高校生の2019年上半期DLアプリ第4位」をはじめ様々なメディアに取り上げられているので、徐々に大人の目にもとまり始めてきている。実際に、若年層にZenlyについてのインタビューも実施したところ、友達や親しい関係において位置情報を共有することにあまり抵抗感がない、とは完全には言い切れないのだが、明らかに上の世代に比べるとハードルは低く、大人よりも細かくデジタル世代特有のSNSの“使い分け”ができていそうだ。



【Zenlyをどんな時に使っているのか?】
・暇な時。
(近くの友達と遊ぶ、知り合いが一緒にいれば合流させてもらうために、友人の位置情報を確認する)
・待ち合わせに遅れている友達がどこにいるかを確認するとき。
・彼氏彼女で位置情報を確認したい時。
また、大学生になると
・互いに位置情報を確認して、同じ通学の電車に乗っていることがわかると、降りた駅から学校まで乗り合わせてタクシーで移動するなどに利用する。
など、かなり便利なツールになっているようだ。

【Zenlyを使ってよかったこと】
・友達と待ち合わせした時に友達の輪が広がった。
・友達との待ち合わせの際、LINEの既読がつかなくても、Zenlyを見さえすれば、待ち合わせ場所に向かっているのが分かる。
・親にわざわざ場所を知らせる必要がない。
・ケータイの紛失時に、友人に探してもらえることができる。
・大学進学で地方からでてきた人だと、敢えてどこにいるかを伝えなくても地元に戻れば声をかけてもらえる。
など、幅広いメリットが伺えた。

圧倒的に友達同士の位置情報共有で使われており、「暇なときにどこにいるのかの確認」や「待ち合わせ」で利用する声が多かった。彼氏彼女での共有としても使われているが、いずれにしろ利用範囲は親密度の深さによって決まっている。バイト仲間や部活関係で利用することで、さぼっていることがばれる、ストーカーまがいな行為にあうなど、マイナスな局面もヒアリングの際に上がってきたが、そもそも、アプリ側も、不特定多数間ではなく、親密な仲での利用を推奨している。正しく、情報をシェアする相手を見極めさえできれば、日常生活において位置情報を利用する方法は、人によってさまざまな使い方ができそうだ。
特徴的なのは、使うことで、従来行われていた不要なコミュニケーションの効率化を図ることができることだろう。どこにいる?の会話が不要となると楽だというのがユーザーの声として多く聞かれた。例えば、どこにいる?(何してる?)と複数の友達に送って違うグループの友達とバッティングしないように、調整した経験はないだろうか。手間が省けるし、時間の効率化も図れる上、相手の状況を察しやすくなると、“今”遊びたいという自分のモチベーションのコントロールがしやすいとも思える。遊びたいときに遊べる友達を見つけやすい、人と一緒にいたいときにいられる友達をみつけられる、そんなツールだ。

■まとめ
若年層は2019年位置情報の共有というコンテンツを介し、新しいコミュニケーションを図り始めた。デジタルとの親和性が高く、トレンドに敏感で常に新しいメディアを積極的に取り入れている若年層を軸に、若年層の親世代への波及、そこから、また新たなニーズやライフスタイルが生まれていく可能性も多いに秘めている。2020年どんなコミュニケーションの動きが起こるか楽しみである。


記事へのお問い合わせはこちら